攻めて、攻めて、最後の最後に。京都がつかんだ勝点1
京都サンガF.C.
監督
もう少しボールを持たれる場面が多いかなと思っていましたが、立ち上がりから相手の良さを消して自分たちの良さを出すところで、おおむね問題なく試合が進んでいました。先制点は奪われましたが、今季初めて柏さんは相手チームよりもポゼッション率が低かったと思います。自分たちがもう少しカウンターで入れるかなというところで、柏さんが先制点を取って下がることになり、カウンターがなかなか出せなくなるという難しい試合になりました。 後半開始からの交代は、下がった2人が悪かったわけではありません。連戦ということもあり早めに交代カードを切って、先発選手と交代選手がうまく融合して、最後に同点に追いつけたと思います。欲を言えばもう少し早くに追いついて逆転へもっていきたかったですが、柏さんも上位ですし、最後の守備の堅さはありました。選手の気持ちが乗り移った最後のゴールをポジティブに捉えて、次へ向かいたいと思います。 --先制されてボールを持つ展開となりましたが、その中で良い動かし方をしてチャンスを作れていました。3バックの弱点であるサイドのスペースをうまく使って、クロスやミドルシュート、(福岡)慎平がエリア内まで入ってく場面など、良い形が作れていました。失点するまで流れは、おおむねわれわれだったと思います。選手交代も含めて、最後は少し形を変えて攻めましたが、そうしたオプションの広がりも感じています。やはり11人だけでは勝てなくて、20人をどう使って機能させていくのかで言うと、今日は伸びシロのある試合ができたなと思います。先ほども話しましたが、おそらく柏さんがパス数とボール保持率で相手より低かったのは今季初めてだったと思います。それだけ彼らはストレスを感じていたと思いますし、そこでわれわれが勝ち切れるチームになっていけば、J1の中でも特徴を携えながらも、どんな相手にも戦っていけるチームになると思います。勝点1をポジティブに捉えながらも、勝点3を取れるように努力していきたいです。
柏レイソル
監督
ハイプレスを掛けて強度の高い守備をしてくる京都に対して、難しい試合になることは予想していました。その中で狙いどおり先制点を奪えた形で、良いスタートを切れました。試合前から相手のセットプレーやサイド攻撃からのクロス対応が大事になると準備してきました。それに対して選手たちは守備をまっとうしてくれました。 追加点を取れる場面もありました。(原川)力、(小泉)佳穂、後半には(木下)康介の決定的なチャンスがありました。そして試合終了の数秒前に、われわれは勝点2を失ってしまったことは、とても納得がいきません。 --守備の時間が長い状況もあったが、どのように見ていたのか?そこへベンチワークで手を加えようという考えはあったか?京都を相手に試合を、ボールを支配することが難しいことは予想していました。前半よりも、特に後半はもう少しボールを保持したかったです。ただ、試合展開というものは予想できないものです。後半はよりプレスの強度を高めるために仲間(隼斗)を投入しました。後半の立ち上がりは機能していましたが、その後はなかなか機能しなかったということもあります。もう少しボールを収められる選手を投入すれば、よりボールを保持する可能性があったのかもしれませんが、われわれは違う展開を予想していたこともあり、終盤に関しては守備に苦しんだことはあったと思います。 --チームの功労者であるレアンドロ ドミンゲスさんが亡くなられて、チームは喪章をつけての試合でした。彼は偉大な選手でした。柏レイソルファミリーにとって素晴らしい選手であったことに加えて、素晴らしいクラブの歴史に名を刻んだ偉大な選手でした。私自身も、彼が横浜FC時代に対戦したことがありますが、その際も彼は素晴らしい選手であることをピッチ上で証明していました。 今日の試合は彼の安らかな眠りを願いながら、彼の家族や友人たちのために、選手やスタッフはともに戦った試合でした。
(得点シーンは)カキくん(垣田 裕暉)に縦パスを当てて、そこで少しためてくれて、ボールを落としてもらったときからシュートを打つと決めていました。落ち着いてシュートコースも見えていて、プレッシャーもそこまでなかったので、うまく決まってくれて良かったです。気持ちよかったですね、狙いどおりでした。(ボールを受けたところも)少し内側に持ち運ぶというか、相手を食いつかせて縦パスを入れるところは狙っていました。 --試合全体では、もう少しボールを持ちたかった?先制点を取ってから、ずっとボールを相手に持たれていました。なんとか押し返したかったんだけど、なかなか守備がハマりませんでした。前からプレスに行ったら蹴られるし、行かなかったらジワジワと押し込まれるという、難しい展開でした。でも、そういうサッカーをしないといけないこともありますし、そういう意味で最後に失点するまではよく耐えていたと思います。ああいうところで勝点3を持っていけるかどうかが、優勝できるチームとそうでないチームの違いだと思います。これを良い経験として、こういう試合でも勝点3を取れるような、勝ちグセのあるチームになっていきたいです。
今日はあまり良くなかったですね。チーム全体として、自分たちのやりたいことがうまくできない試合でした。相手のプレスをうまくはがせなかった。今日は京都にハメられましたね。守備がハマらなかったのが一番ですかね。押し込まれて体力も消耗して、ズルズルいき過ぎました。中で変えながらやっていけば良かったんですが……。 ただ、こういう試合を経験することも大事だと思います。レイソルが自分たちのスタイルを築く上で、前節(・東京V戦)もそうだけど、こういうチームを相手にどう戦っていくのかは課題でもあります。ポゼッションするチームの宿命というか、難しいところでもあります。そこの精度をしっかりやって上げていけば、強いチームになっていけます。こういうことを早い段階で経験できたことをポジティブに考えることもできると思います。まだまだ弱い、ということですね。そんな簡単にチームは強くならないし、目指しているところをブレずにやっているぶん、そこは我慢していく必要もある。ただ、こういう試合を勝っていかないと、上位にはついていけない。しっかりと反省して、強いチームにしていかなきゃいけません。 まだまだ伸びシロのあるチームなので、質を上げていきたい。やっていることは簡単ではないので、そこは選手一人ひとりと競争しながら、チームとしてレベルアップしていく必要があります。 --名古屋時代にチームメートだったレアンドロ ドミンゲスさんが亡くなったが。今朝、ニュースで知りました。ニーヤン(レアンドロ ドミンゲス)とは僕が若い頃に一緒にプレーさせてもらいました。高い技術とセンスを持ったスーパーな外国籍選手で、見えている景色は違うものがありました。一緒にプレーできたことは僕の財産ですし、サッカー人生においても刺激になっています。レイソルにとってはレジェンドの1人。若くして亡くなったことは残念ですし、悲しいです。
京都サンガF.C.
DF 24
宮本 優太
失点したあとに「もうやらせちゃいけない」と思っていました。相手に一発のカウンターがあることは再確認して、常にリスク管理をしながら戦いました。でも、後半に僕がボールを奪いにいって、入れ替わられて自陣ゴール前まで運ばれる場面がありました。これからああいうチームも増えてくると思うので、改善しないといけません。 --宮本選手のクロスが同点ゴールにつながった。本来なら速いボールを入れようとしたんですが、自分へのパスが少し内側へズレました。そこで中を見たとき、速いボールは選択肢からなくなって、上げるならファーサイドで折り返すしかないなと切り替えました。みんなが得点までつないでくれました。(試合が終わりかけていた状況で、急いでクロスを入れなかったが)ラストワンプレーだと分かっていました。サトキョウ(佐藤 響)がクロスを上げるにしても、僕が上げるにしても、良い状態で上げたいというのは、話してはいませんでしたが、2人とも思っていたはずです。サトキョウが冷静だったと思うので、僕も冷静でいられました。だからクロスのチョイスも、先ほど話したものを選べたんだと思います。
MF 10
福岡 慎平
どちらかというと柏がボールを持って、自分たちがプレスをハメにいく場面が多いのかなと思っていたんですが、自分たちのボールになると持たせてくれるという状況がありました。そこからどうやって前進していくのか、やるべきことはありますが、できたこともあります。相手は(守備で)けっこうマンツーマン気味に来ていて難しいところがありましたが、テンポよくボールを動かしてハファ(ラファエル エリアス)へ入ったり、(松田)天馬くんからスぺースへボールが入って、押し込める場面もありました。収穫となる部分はあったと思います。そこにフォーカスしつつ、課題のところも取り組んでいければと思います。 --ボールを持てた?持たされた?持たされたときもあっただろうし、でも自分たちが持てたという感覚のほうが僕としては大きいです。その中で前線へボールが入ったときに、彼らが孤立してしまう場面もありました。そういうシーンをなくすようにしていきたいです。 --攻めながら1点が遠い展開で、最後の最後に追いついた。勝点1とはいえ、意味のある試合になったのでは?そうですね。こういう試合で勝点を拾っていくことは本当に大事だと思います。去年なら負けていたかもしれません。水曜日のナイトゲーム、チーム全体で「なんとしてでも勝点を取らなきゃいけない!」という思いが実ったと思います。