ただ、チームはあくまで次の一戦に向けて集中しており、謙虚な姿勢を崩さない。好調の立役者・マテウス サヴィオも「4連勝したからといってすべてがうまくいっているわけではありません。自分たちが地に足をつけて頑張ること、そしてバランスが大事です。集中してやり続けることが大事だと思います」と気を引き締める。マテウス サヴィオは広島戦をこう振り返った。
「前半はスペースを空け過ぎた印象でハイプレスがハマらず、少しラインを引いて待つ形にしたら修正ができました。完璧な試合はありませんし、勝った試合でも必ずミスがあります。このミスを少なくすること(が大事)です」 マチェイ スコルジャ監督も「謙虚でいよう」とチームに説いてきた。そして今節の相手・東京Vに対しても敬意と警戒をもって準備する。
「連勝中で非常に好調だと思いますし、アウェイでの敗戦は(第2節・)鹿島戦の1回のみです。非常にタフなタスクが待ち受けていると感じています。組織的でディフェンスラインが堅く、若くて野心的な選手たちがハードワークし続けるチームです。セットプレーにも注意しなければいけません」 しかし浦和も負けられない。連勝中ということもあり、ここらで引き分けを挟んでも「この1ポイントが生きてくる」と言えるかもしれないが、今節と次節・G大阪戦でホーム5連戦は締めくくりでもあり、大型連休に『GoGoREDS!デー』の施策が重なる。多くの子どもたちの来場が予想される中、ふがいない戦いは見せられない。一戦必勝の姿勢を崩さず、今節に臨む。
「ただもちろん、われわれも好調であり、5万人以上の来場が見込まれる試合でサポーターに喜びを届けたいですから、勝利を目指します。攻撃的・魅力的なサッカーでたくさんのゴールを決める試合を見せたいです。強い相手との試合だということも忘れてはいけませんので、内容と結果を約束することはできませんが、選手たちの良い姿勢、ベストを尽くす姿はお約束できます」(マチェイ スコルジャ監督) 一方の東京Vも、マチェイ スコルジャ監督が警戒するように好調期に入りつつある。開幕から黒星が先行しながら、ここ3試合負けなしかつ2連勝中で4勝5分4敗まで持ち直した。城福 浩監督も「ようやく勝敗が五分に戻ったので、ここからがスタート」と意気軒高だ。
城福 浩監督は現在の好調を「足を止めないところ」、「競り合いをその場面なりに勝とうとすること」、「ボールのないところでのハードワークで相手に負けないこと」などを愚直にやり続けた結果だと捉えている。過去ではない、“現在のヴェルディらしさ”が戻ってきた。
華麗な戦術ではなくサッカーの原点を重視する姿勢は、今季開幕前の浦和との練習試合でも表れていた。ボールを失い、ファウルを受けたとアピールする選手を「やるんだよ!手を広げている場合じゃないんだよ!」と叱責。この姿勢が保たれている限り、東京Vはそう簡単に敗れないだろう。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
