前回対戦は明治安田J1第2節で、5万人以上が詰めかけた埼玉スタジアム2002で開催された。守備でリズムをつかんだ東京Vがセットプレーの流れから木村 勇大のJ1初ゴールで先制するも、終了間際にPKを得た浦和がアレクサンダー ショルツ(現アル・ワクラSC)のゴールで追いつき、1-1で引き分けている。東京Vは16年ぶりに戦うJ1で初めての勝点獲得となった試合だ。
それから大きく変わっているのは浦和のほうで、酒井 宏樹(現オークランドFC)や伊藤 敦樹(現KAAヘント)ら複数の選手がチームを離れている。指揮官もペア マティアス ヘグモ監督からマチェイ スコルジャ監督に交代となった。マチェイ スコルジャ監督体制になってからは1勝3敗。ここ3試合は無得点に終わっており、原口 元気ら攻撃陣としては何よりゴールという結果が欲しいはず。また、大久保 智明、中島 翔哉、前田 直輝という東京Vアカデミー出身選手としては初めてJ1の舞台で古巣とのアウェイゲームに乗り込むわけで、感慨もひとしおだろう。
東京Vの城福 浩監督は浦和について、「いろいろな意味で安定感を取り戻すための努力をされている最中のチーム」と表現した。そんな相手に対して、東京Vとしては「積み上げてきたものを見せるという思いだけはブレずに戦いたい」(城福監督)。
湘南戦を振り返り、指揮官は「J1の中で生き残っていくには、ハングリーさ、ひたむきさというのがないとどうなるか、それを思い知らされた試合」と語る。攻守のハードワークができる選手をチョイスするはずで、立ち上がりからフルスロットルで浦和に立ち向かっていくはずだ。
主将の森田 晃樹はこう話していた。
「本当に多くの方が観に来てくれると思うので、勝ちにこだわるところを見せたい。個人としてもサッカーを楽しんでもらえるような、観に来ていただいた方全員が『この試合、良かったな』と思ってもらえるような試合ができればいい」 木村は「ホームで2連敗はできない。連戦になったので、ここでしっかり勝って、残りの試合でまた波に乗っていけるようにしたい」と述べた。東京Vは23日にアウェイでの次節・新潟戦を控えており、気分よく連戦に臨みたいところ。
また、浦和は4バック、東京Vは3バックを採用しており、そのミスマッチによって生じるマークのズレやポジショニングの優劣をどちらが生かすのかも見ものだろう。
そして何より、どちらのチームの選手が局面でのバトルに勝利してペースをつかむことができるか。ともに強い思いを胸にピッチに立つはずで、観る者を震わせるような戦いに期待したい。
[ 文:田中 直希 ]
