ここからさらなる連戦が待ち受けている柏にとって、大きなゲームとなったに違いない。第14節は横浜FMがAFCチャンピオンズリーグエリートのファイナルズに進出した関係で5月14日へ延期に。3日に試合がなかったため、今節に向けては1週間の準備期間があったものの、JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・山口戦も含めてここから中2、3日で続く公式戦6連戦が控えている。そんな状況下において成瀬 竣平、三丸 拡、中島 舜、白井 永地ら、思うようにプレータイムを得られていない選手たちが先発争いに絡めるようになれば、よりチームとしての底上げとなるはずだ。
また、復調傾向にあるエースの細谷 真大や、原川 力の負傷離脱によって出番を増やし、直近2試合連続でゴールに関与している山田 雄士など序盤戦の好調時には出場機会が限られていたり、メンバー外だったりした選手たちが本来のパフォーマンスを発揮できている点は好材料。これについてはリカルド ロドリゲス監督の運用が見事と言える。
唯一の懸念点は3バックに負傷者が続いていることか。杉岡 大暉の離脱中には田中 隼人が穴を埋め、原田 亘が立ち位置を調整して可変をする4バックの形を続けてきた中で、今度はその原田 亘が第11節・湘南戦で負傷。第12節・新潟戦では田中 隼人と成瀬 竣平を、そこから中2日で迎えた名古屋戦では三丸 拡と犬飼 智也を起用して、フルタイム出場を続ける古賀 太陽とともに3バックを形成した。
この傾向を見ると、おそらくSB型とCB型の組み合わせを考えており、今節もどちらかのコンビ+古賀 太陽の3バックが先発に名を連ねるのではないかと予想している。
その中で田中 隼人は「SBのような組み立ての仕方は、名古屋戦に関しては左肩上がりで、(左CBの三丸 拡が)いつも原田 亘くんがやっているような役割だった。あの役割を自分もできるようになっていかないといけないなというのを感じている」と語るなど、彼が成長を重ねることで新たな組み合わせも見えてくるだろう。
一方の清水は前節、国立競技場でのホームゲームで名古屋に0-3と敗戦。中2日で迎える今節は、早急なリバウンドメンタリティーが求められる上に、柏とはコンディションに差がある状況だ。それでも、名古屋戦前までは3連勝を飾るなどチームの調子が上がっていたことは間違いなく、ここで再び勝星を挙げて立て直しを図りたい。
注目選手は、柏の選手たちが口をそろえて警戒する人物に挙げた乾 貴士。清水の攻撃の中心を担うアタッカーは、持ち味のスピードと巧みなドリブルで柏の3バックに穴をあけることができるか。4月16日に行われた第12節・横浜FM戦ではコントロールショットで今季初得点を奪うと、前々節・FC東京戦でもゴールネットを揺らして好調を維持。清水は乾 貴士の一撃で流れを呼びたいところだろう。
[ 文:藤井 圭 ]
