90+5分に決勝点を奪取。京都が逆転勝利で連敗をストップ
京都サンガF.C.
--81分ぐらいにサイドからのクロスに対して、太田選手が止めた場面はどういった準備をされた結果でしょうか。ファーサイドに関しては、ウチの選手がスライディングをしてコースを切ってくれていたので、自分はニアのボールに対して、6:4か7:3ぐらいの重心を傾ける形でのポジショニングをしてボールに反応しました。それがセービングにつながったと思います。 --後半アディショナルタイムの岡村 大八選手のシュートはさすがにヒヤっとしたのでは。全然見えていなくて、見ようと思ったときにはもうシュートモーションに入っていて、「終わった……」と思ったら、後ろにパトリック(ウィリアム)選手がいました。自分の後ろに選手がいるようなことはあまりないので、「後ろに選手がいるとこんな気分なんや」と思いました。シュートをブロックしてくれてとてもありがたかったです。 --福田 心之助選手が決勝点を入れたあとは、反対サイドのゴールの方向まで行ってチームメートと喜びを共有していましたね。残り時間も少なかったですし、1-1の状況だったら行かなかったですが、2-1での勝ち越し点だったので、行きたくなってしまいました。後ろには(武田)将平と(宮本)優太が残ってくれたので、その様子を確認して、行こうと思って行きました。
FC町田ゼルビア
監督
非常にコメントが難しい試合となりました。前半を1-0でリードしただけに、非常に残念な結果となってしまいました。なかなか整理はできませんが、中3日でまた試合があるため、気持ちを切り替えて臨まなければなりません。 近い試合の中で同じような時間帯に失点をしてしまっていることは最後のプレー判断も含めて、最後までやり切れないことにわれわれの甘さがあるんだという認識、反省をしなければなりません。最後に京都さんにスキを突かれたことはわれわれの弱さでもあります。ただ、リーグ戦はまだ半分も終わっていませんので、この結果を受け入れて前に進まなければなりません。 --相馬 勇紀選手がメンバー外だった理由と、前半途中に脳震盪の疑いで交代した中山 雄太選手の現在の状態はいかがでしょうか。相馬のケガの状態を考慮してその形になりました。まだドクターのほうからはこちらに正式な情報が入っていないため、その程度に関しては確定次第、新たな発表があると思います。中山に関しては検査をしなければならず、私の一存ではコメントできません。 --1失点目に象徴されるように、試合を通してルーズな局面が見え隠れしていた印象です。監督の目にはどう映りましたか?お互いに球際を激しく戦うというコンセプトの下、試合は進んでいきました。その中で裏返されるケースもありましたし、裏返すケースもありました。そういったことが狙いの1つとして表現された場面はありました。一方で、フィニッシュの場面では決め切れないという課題が残っています。練習でスキルを上げていかなければなりませんし、その量も増やしていかなければなりません。 球際の面で失点につながっているということはありますし、1失点目のクロス対応も改善の余地があります。また、シュートブロックの面も厳しくいかなければなりません。2失点目でこぼれ球を拾われたシーンでは判断ミスがあったことに関しても、やるべきではないこともありました。もっとシンプルにできる場面もありましたし、時間帯に応じて整理していかなければなりません。強度の高さを重要視しているチーム同士の対戦だったため、激しい戦いはありましたが、お互いにケガ人が出るような試合になってしまいました。
京都サンガF.C.
監督
連敗をしていたことも含めて、自分たちが今季どの位置を目指していくかを試されているかのような試合でした。総合力で勝つという意味では、原 大智がアクシデントで替わったように、全員の力が必要という今季を象徴する試合になりました。 町田さんの試合を分析している中で、ウィークポイントやわれわれが勝れる部分はありましたし、ロングスローの展開から失点こそしましたが、おおむね悪い流れだとは思っていませんでした。後半に相手の足が止まったときに交代選手を送り出すプランもうまくいきました。非常に充実した90分プラスアディショナルタイムとなりました。 今朝のインテル対バルセロナを見てもそうですが、インテルがそのままいくのかなという中で3点を返したバルセロナの力強さがありました。それでもサッカーの神様はそこでは終わらせずに、インテルが勝利するという、ほんの少しの差が勝敗を分ける一流の試合を見たときに、自分たちでどうにもできないことはありますが、地球の裏側ではリスペクトすべき存在がいる中で、そこに追いつこうということではなくても、そういうことが起こり得るんだというマインドセットだけはしようと選手たちに働きかけてきました。欧州チャンピオンズリーグのように華麗で皆さんの心を打つような試合をできたかは分かりませんが、Jリーグでもそれに近い試合をできたと思います。 町田さんには昨季2戦して2敗と非常に悔しい思いをしてきただけに、戦術的な狙いを含めて、いろいろな意味で一歩前進する試合をできた上で、最後に劇的な形で勝利できたことを幸せに思っています。選手たちはよく頑張ってくれました。 --最終盤に3バックに変更して勝点1でも持ち帰ろうという姿勢だったと思います。その中で、最後に勝ち切る展開に持ち込んだ選手たちの頑張りをどう見ていますか。町田さんの得点はFK、CK、ロングスローを含めて、横からのボールで決めている形が7割以上を占めています。ゴール前で事故が起きるだろうということも想定し、後ろの枚数を多くした形です。ただ、後ろの枚数を多くしたからといって、前に入っていくチャンスがないとは思っていませんでした。前の3人の力とボランチの飛び出す力、またサイドのスピード感はわれわれのほうがあったと思います。最後のようなチャンスが1回、2回はくるかなと思っていた中で交代カードを切りましたが、結果的にうまくいったと思います。
DF 2
--素晴らしい決勝点でした。振り返ってください。チャンスだと思ったので、思い切って上がっていきました。ボールがこぼれてきたときには、あれぐらいの距離のシュートは得意にしているので、思い切って振り抜けました。決まって良かったです。 --あの距離で左足のシュートを決めるのは難しいのでは。シュートに関しては、左右両足遜色なく打てると思っています。ただ、左足だったぶん、リラックスして打てたのかもしれません。あの瞬間は良い意味で無だったというか、枠に入れることだけを意識して打ったことが良い方向に出て良かったです。 --後半アディショナルタイムの場面でも何人もの選手がゴール前に入っていったのが京都らしかったです。交代選手がチームに勢いをもたらしてくれました。あの時間帯でボックス内に入っていけることが今季のサンガの強さです。後半の得点が多いのは、走力ではどのチームにも負けないと思っていることの成果ですし、自信を持ってやれました。結果的に僕ではなくても、誰かしらがゴールをできたんじゃないかなと思っています。
FC町田ゼルビア
MF 26
林 幸多郎
--特に1失点目はつぶしどころがいくつかあった中で、最終的に失点の形まで持ち込まれてしまいました。そこに象徴されるように局面でのルーズさが見え隠れしていた印象です。個人的な感覚で言えば、特に後半は一歩ずつ対応が遅れているなとは感じました。疲労の影響なのか。意識の問題なのか。どちらかなのかもしれません。 --対戦相手の京都は、町田は残り15分で運動量が落ちると踏んでいたようです。今年に限ってはアディショナルタイムでの失点や、何気ないミスからの失点が多いです。昨季よりはやり切れていないことがこうした結果につながっているかもしれません。
DF 6
望月 ヘンリー海輝
--チームとしての結果は悔しい形になりましたが、J1初ゴールの喜びはいかがでしょうか。シンプルにうれしかったです。前々節のC大阪戦や前節の鹿島戦でもチャンスがあった中で決めることができていなかったので、余計にうれしかったです。でも、チームの結果が出なかったことはとても残念です。 --途中出場からのゴールだったので、1つの役目を果たせたのでは。ようやく取れたという気持ちはありますし、「持っているな」とは思いました。先制点を取れたことでチームの力にはなれたと思います。