今季初めてJ1に昇格した岡山とは、J2で戦っていた2019シーズン以来6年ぶりの対戦。岡山の堅実な戦いぶりは、2019年当時から変わっていない。
その印象について、栃木SCへ育成型期限付き移籍していた2023年に岡山と対戦経験のある山田 雄士も「(当時から)チーム力があるというか、最後まであきらめない印象がある。ちょっとしたスキや油断でリズムを持っていかれて、得点を奪われる」と語る。柏としては最後まで集中力を保ちながら試合を運んでいけるかが重要となるだろう。
そういった意味では清水戦の終盤の戦いぶりは、岡山戦にも好影響をもたらしそうだ。長身のストライカーを投入してロングボールを入れてくる相手に対して球際で負けず、攻撃を何度もはね返して無失点に抑えた。ただ、もちろんコンパクトに守りながらボールを奪って相手陣で時計の針を進めたい狙いもあり、それがうまくいかなかったことについては小泉 佳穂も「チームとして反省点の1つ」に挙げている。
狙いどおりにボールを保持して相手を押し込むことができれば完璧だが、ルカオを中心に強度の高さを誇る岡山との一戦では、90分の中で耐える時間帯がどこかで訪れるはず。その時間にどれだけ集中力を保てるかはポイントとなる。
選手に視点を移すと、2019年の対戦時には岡山の選手として出場していた仲間 隼斗の士気が高い。2シーズンにわたって在籍した古巣との一戦に向けて、こう意気込んだ。
「サッカー選手として確立してもらったチームだと思っているので、すごく感謝していますし、そういうチームとJ1で戦えるというのをすごくうれしく思っています。自分が活躍してチームが勝つことで恩返しというか、『アイツ成長したな』って思ってもらえるように、ひたむきにプレーしたいです」 対する岡山はここ5試合勝利がなく、直近3試合はいずれもノーゴール。失点数はリーグ2位タイの少なさ(11失点)と堅守を保っているだけに、攻撃陣には大きな期待が寄せられる。岡山よりも失点が少ない(10失点でリーグ最少)柏を相手にゴールを奪えるか。
柏には先述の仲間 隼斗のほかに片山 瑛一や白井 永地など元岡山の選手が複数いるが、江坂 任や立田 悠悟など、岡山にも元柏の選手は多い。ルカオへのロングボールのこぼれ球に素早く反応する江坂 任が、元同僚の古賀 太陽ら柏の守備陣を攻略し、ゴールネットを揺らすことができるかには注目だ。
また、柏は今季3回、岡山は2回と、互いに複数得点がなかなか取れておらず、追加点は大きな課題となっている。先制点を狙うとともに、リードを奪うことができれば試合を決める2点目、3点目もどんどん狙っていきたい。
[ 文:藤井 圭 ]
