明治安田J1第19節が行われた週末から約2週間。リーグ後半戦の幕開けにレモンガススタジアム平塚で対戦するのは、16位の湘南と10位の町田。前回対戦時(第12節)は終了間際の
池田 昌生のゴールで湘南が勝利したが、黒田 剛監督が「ゲームの総評としてはプランどおりに進んだし、選手たちもよく走り、タイトに戦ってくれた」と話したように、内容面では町田も負けていなかった。それだけに、町田が抱くリベンジへの思いは大きい。
この試合をホームで迎える湘南にとって、リーグ前半戦は“山あり谷あり”だった。開幕からの3連勝で一時は首位に浮上するも、第6節・神戸戦での初黒星を皮切りに、清水、川崎Fに完封負け。第9節・名古屋戦(2○1)で息を吹き返したかに見えたが、結局そのあとも一進一退。特に課題として浮き彫りになったのは、得点力不足だ。第10節からの10試合で複数ゴールを得られたのは、わずか1試合にとどまっている。
その中でリーグ中断期間中に行われたJリーグYBCルヴァンカップや天皇杯は、湘南にとって明るい光となった。磐田とぶつかったルヴァンカッププレーオフラウンドでは、第1戦を
根本 凌と
奥埜 博亮のゴールで勝利すると、第2戦は0-1で敗戦するも、トータルスコアで上回ってプライムラウンド進出を決めた。また天皇杯2回戦・岐阜戦では、
鈴木 章斗がゴールを決めると、
キム ミンテも今季初得点。山口 智監督が「トーナメントなので勝ち上がることが大事だと思いますし、ホーム(※天皇杯は中立地扱い)でやっぱり勝ちの試合を見せたいという(思いが)形になった」と話したように、期待される結果を見事に体現できたことはチームにとって大きな収穫だ。
対する町田のリーグ前半戦を振り返ると、波があった点では湘南と通じる節がある。開幕戦で広島を相手に出はなをくじかれた(1●2)が、第4節から3連勝を含む6試合負けなし。一時は首位に躍り出るなど、昨季前半戦を思い出す好調を見せた。だが、そこから待っていたのは勝ち切れない現実。第10節から3連敗を喫すると、第14節からも2連敗。第17節・柏戦では
林 幸多郎や
ナ サンホのゴールで3-0と快勝するも、前々節の岡山との引き分けを挟んで、前節・横浜FMは0-3の敗戦を喫した。
横浜FM戦後、
昌子 源は「残り19節で少しでも上に行きたいという気持ちを出して今後もやっていかないと。これが僕たちの現状の力です」と話すと、「中断明けとなる後半戦初戦の湘南戦で後半戦の意気込みを示すような結果を出さなければいけない」と意気込んだ。
ともに11日に行われた天皇杯2回戦で勝利を収めているだけに、そこで得た収穫もあれば、リーグ中断期間で積み上げたものもあるだろう。“リーグ後半戦こそ”と奮起する両者は、いかなる戦いを見せようか。
選手個々にスポットを当てれば、
谷 晃生は2022シーズンまで在籍した湘南への凱旋試合で、
下田 北斗も古巣対戦となる。また、その
谷 晃生、そして
鈴木 淳之介については日本代表、
ミッチェル デュークはオーストラリア代表活動明けの試合となり、経験値をチームに還元することが期待される。
徐々に蒸し暑さがスタミナを奪う季節。勝利をめがけてタフに戦う両者の行方を見守りたい。
[ 文:河合 萌花 ]