その意味では、攻守においてアグレッシブに戦う岡山を相手に、どれだけのサッカーを見せられるかは良い試金石だ。前回対戦ではリーグ戦3連敗中の苦しい状況にて、アウェイで逆転勝ちを収めたことが、その後の7連勝につながった。そのリバウンドメンタリティーをもう一度再現したいところだろう。
対する岡山は、明治安田J1第18節・町田戦、第19節・湘南戦、前々節・福岡戦と勝ち切れない試合が続いたところから、前節は横浜FMを相手にルカオが活躍。17分の左CKのチャンスで、相手DFに囲まれながらもフィジカルの強さを生かして決勝点を決め、チームに4試合ぶりとなる勝点3をもたらした。久しぶりの勝利を得た木山 隆之監督は「1つ大事な試合を取れたので、また次、今度は首位のチームですけども、臆さずにしっかりと頑張って戦っていきたいなと思っています」と、この試合に向けて意気込んでいた。鹿島にはホームで敗れているだけに、やり返したいところだろう。
注目はやはり両チームの前線の選手たちだ。鹿島の注目は、得点王争いでトップを走り続けるレオ セアラ。前節無得点に終わったことによって連続得点が3試合でストップしただけに、再びゴールを挙げることでアクセルを踏みたい。得点だけでなく、前からプレスをハメにくる相手に対して背後を取るという重要な役割も担う。彼のパフォーマンスが勝利のカギを握るだろう。
そして、それは岡山のルカオにも言えることだ。彼が先発起用となるかは分からないが、ディフェンスラインの背後へのパスに突進する力はリーグでも屈指。その威力のすさまじさを、開幕前の宮崎キャンプでイヤというほど味わったのが鹿島だった。伸び盛りの佐藤 龍之介を含め、警戒すべき選手は多い。
前回の対戦では、岡山が鋭い出足から鹿島陣内でボールを奪うと、ゴール前に走り込んだ佐藤 龍之介がそのまま流し込んで先制点を奪った。しかし、後半開始早々に左右に大きく振ったところからチャヴリッチが決めて同点に追いつくと、73分にターレス ブレーネルが加入後初ゴールとなる逆転ゴールを決めて、鹿島が勝点3を手にした。どちらが勝ってもおかしくない内容だっただけに、今回も一進一退の攻防が予想される。勝負を分けるのはちょっとした差になるかもしれない。鬼木 達監督は「スキを与えたらやられますし、スキのないゲームをしていきたいというふうに思います」と意気込んでいた。
[ 文:田中 滋 ]

