前回対戦は2月22日に行われた第2節。新潟は26分に退場者を出し、前半から数的不利で戦う展開に。[4-4-1]のブロックを敷いて守りながらカウンターを狙ったが、スキを突かれてカピシャーバと松崎 快にゴールを奪われ、0-2で敗れている。
その新潟は前節・浦和戦に0-1で敗れた。これで9試合勝ちがなく、第24節以降、最下位から脱出できずにいるが、17位とはまだ勝点5差。J1残留に向けて、巻き返しを図るのみだ。
今夏には積極的な補強を行い、新加入のFWブーダが前線でロングボールを収め、そこからチャンスを作る形が増えた。一方で、新潟らしいビルドアップは、選手の入れ替わりによる連係不足や、ハイプレス&マンツーマン守備という相手の対策も進み、つなぎのミスが失点に直結するケースも増えている。入江 徹監督は練習でのパス1本から基礎技術の向上を選手に求めつつ、中断期間中の戦術練習では距離感を含めて味方同士の関わり方を攻守において見直してきた。
主将の堀米 悠斗は「ゴール前でしっかりと体を張って守るところと、決め切るところ。そこはチームの明確な課題だと思うので、意識的に取り組んできた」と言う。
直近8試合で、複数得点はなし。ここ2試合は主導権を握る場面も多く、手ごたえをつかめている中で、いずれも1点差で敗れており、攻守ともにゴール前でのもう一踏ん張りが勝利へのカギを握る。入江 徹監督は「攻めにいくためには、自分たちがボールを動かして、相手を崩すことは大事」とコメント。中断期間に高めた連係をこの試合で表現する。
対する清水は、前節・鹿島戦を1-1で引き分けた。20分、スルーパスに抜け出した松崎 快がゴール前に折り返すと、今夏に浦和から完全移籍加入した髙橋 利樹が合わせて先制に成功。しかし74分、CKから失点を喫して追いつかれた。これで4試合勝ちがなく、この間挙げた得点は『2』。新潟同様、得点力不足に苦しんでいる。
今節はチーム最多の9得点を挙げている北川 航也が累積警告により出場停止。そうなると、より一層期待がかかるのは前節加入後初ゴールを決めた髙橋 利樹だ。先制点を奪ったあとも決定的な場面に関わっていたアタッカーは2試合連続ゴールを挙げ、自身とチームを勢いに乗せられるか。
清水はアウェイの地でも“アクションフットボール”を貫き、攻撃も守備も、前へ前へと向かってくることが予想される。新潟としてはそれを逆手にとり、生み出したスペースを使った攻撃を素早く繰り出せるかがポイントになる。新加入選手と深めてきた連係を発揮するとともに、長いボールも効果的に使った緩急ある攻撃で、清水のゴールを脅かせるか。
清水の反町 康治ゼネラルマネージャー、秋葉 忠宏監督、上野 優作コーチは新潟が初めてJ1昇格を成し遂げた際の監督と主要メンバーであり、レジェンド的な存在。注目度が高い一戦には、24,000人を超える観客が足を運ぶことが予想されている。
新潟は10試合ぶり、清水は5試合ぶりの勝利を目指す一戦。熱い“オレンジダービー”が幕を開ける。
[ 文:野本 桂子 ]

