岡山は前節、3連勝中の良いチーム状態で首位・京都とのアウェイ戦に臨み、0-5の大敗を喫した。立ち上がりは相手に襲いかかっていき、江坂 任がゴールネットを揺らすも、VARによってファウルが認められてノーゴールに。そして15分にラファエル エリアスにファーストチャンスを決められて先制を許すと、京都の勢いに呑まれた。
堅守を構築してきた守備陣が失点を重ねるショッキングな試合となった中で、今節はまずホームでしっかりと立ち向かっていく姿を見せたいところだ。GKスベンド ブローダーセンと田上 大地を中心にゴール前で堅固に守ることはもちろん、前線からアグレッシブに守備をして自分たちのペースで試合を進めていくことも重要になる。
木村 太哉が「前線からの守備を、最初から出ても途中からでもしっかりとやっていきたいです。それができれば自分たちのペースになると思うので、まずはそこのベースをしっかりやりたいです」とチームの根本にあるものを見つめ直していたように、ハイプレスで相手に圧力を掛けていくサッカーを前半から実行していきたい。
名古屋は前節のホーム・FC東京戦を引き分けて連敗を『4』で止めたが、追いつかれて勝点3をつかみそこなった。長谷川 健太監督も「最近のゲームでは前半から失点を重ねてしまう展開が多かった中でうまく滑り出してくれて、良い形でリードすることができたのですが、まだ勝ち切る力という部分は足りなかったのかなと思います」と勝てなかったことを悔やんだが、浮上のきっかけをつかんだ試合だったと言ってもいいだろう。
指揮官は「チームとしてはこういう締まったゲームを続けていくということが勝利につながっていくと思います。サポーターがバスでスタジアムに入るところから非常に熱い声援を送っていただいて、気持ちは十分われわれに伝わっていると思っていますし、選手もそういう思いで試合に臨んでくれたと思っています。引き続き気持ちの入った試合をしていきたいです」と続けた。今節はアウェイゲームになるが、サポーターとともに戦い抜いて勝利の喜びを分かち合いたい。
リーグ戦は残り10試合(一部チームを除く)。いよいよクライマックスを迎えることになるが、初めてJ1に挑戦している岡山は、これまでどおりチャレンジャーとして一試合一試合に全力を尽くしていくことに変わりはない。名古屋としてはまず勝点をしっかりと積み重ねて残留争いから抜け出していきたいところだ。
チャレンジャーとして挑み続ける岡山。勝点を積み重ねることが必要な名古屋。お互いが目的を果たすために前へ出ていく、激しい攻防が繰り広げられることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
