ゴール欠乏症から脱した東京V。4発で岡山を下す
東京ヴェルディ
監督
(前節のFC東京との)“東京ダービー”で悔しい思いをしたのはわれわれだけではなくて、サポーターも含めてだったと思います。われわれの背中を押しにスタジアムまで来てくれた方々に感謝したいです。彼らの思い、彼らの期待に応えられて少しホッとしています。 ゲームに関しては、反省すべきは前半の30分以降ですね。足が止まったとは言いたくないけれども、ちょっと裏の意識が薄くなって打ち込まれ始めて、自分の記憶では(相手は)最初のシュートだったと思います。最初のシュートはマテウスのビッグセーブがありましたが、その(直後の)CKで点を取られています。結局、前半3本のシュートで2点を取られているので、前半の最後の15分間というのは反省しなければいけないですけど、前半のうちに追いつけたことが非常に大きかったです。 後半、仕切り直してもう一度押し返せたというか、相手陣でサッカーをやる時間が格段に増えたわけではないけれども、われわれの狙いとするような攻めができたのは非常にポジティブですし、最後のクロスのところも全員の力でしっかりと後半を無失点で終えられたというのは自信になると思います。この勝点をより意味のあるものにするためにも、次の試合(次節・神戸戦)で勝点を取って神戸から帰ってきたいです。 --選手たちの気持ちの部分でも前への意識が高く感じられていましたが、どのように評価していますか。自分がメンバー(表)を提出する最後の最後までに自分が決めなきゃいけない、決断が迫られるところで、毎試合フィードバックをして、「次にこうしよう」と言っても、もちろんそれをやった上でですが、選手が一番意識をするのはメンバーなんですよ。どういうメンバーで臨むのかでわれわれが何を望んでいるかを彼らは汲み取るので、経験値で言えばとてもじゃないけども、この重要な試合に先発させるのは勇気がいります。それでも(そういった)選手たちを送り込んだのは、選手にメッセージを伝えたかったからで、選手はそれを汲み取って意思統一ができたんじゃないかなと思います。 --今季昇格してきて、似たようなスタイルで戦っている岡山に上回って勝てた意味について。僕が言うのはおかしな話ですけども、岡山さんの試合を見るたびに、去年のわれわれを見ているような、彷彿させるようなチームとしての献身性を感じさせてもらっていました。変な意味ではなくて、彼らに勇気をもらっていました。 じゃあ、なぜ自分たちが今年苦しんでいるかというと、同じシチュエーションというのはないんですよね。彼らはプレーオフから勝ち上がった1年目だし、(J1の)ピッチに立つことのありがたさとか、この瞬間を大事にしたいとかって思いを同じように継続するというのは、人間なのでなかなか難しいです。あとは進化をしたければ、攻撃も含めていろんなところに着手して、手ごたえがあればあるほど当たり前ですけど迷いも出てきます。どこに力を置くか、どこにエネルギーを割くかという意味で、岡山さんはそこに迷いがないチームだと思っています。 では、われわれがいまも迷いがあって悪いのかというと、これはもう進歩のプロセスなので、とどまっているんだったら迷いがないんですよ。進歩しなきゃいけないので、いろんなところで迷いが生じる。これはもう進歩のプロセスなので、J1の2年目であればこういう壁は必ずありますし、岡山さんには勇気を与えてもらったけれども、シチュエーションがまったく違うので、岡山さんの真似をしようとは思っていなかったです。
ファジアーノ岡山
ファジアーノ岡山
前半途中からセカンドボールをしっかり拾えるようになって、自分たちの流れから逆転するところまではすごく良い流れだったし、距離感もテンポも良くなった。そこで点を取ったあとの次のプレーで失点するというのはあり得ないと思うし、その辺も緩かったのかなと思います。堅さが売りの自分たちが前半と後半で2失点して、4失点をしているようでは勝てないので、そこはこの順位にいるとか、勝点を39積んでいるとか、チーム全体としてどこかにその辺の余裕みたいなのがあるんじゃないかなと思います。これが開幕当初とか、順位が低いときに起こるかといったら起こらないので、その辺の緩さがあるのかなと思います。 --慣れみたいなものが良くない方向へ作用しているイメージですか。30試合終わったので、良くも悪くもJ1に慣れてしまった部分があると思います。もっと地に足をつけないと勝てないというのをもう1回全員が感じて、次も中2日ですし、残留ギリギリの戦いをしているチームに呑まれず、自分たちももう1回、勝点とか順位とか関係なく、その一戦に120%でいかないと勝てない。そこはもう1回チームで話したいなと思います。 --ご自身のゴールシーンは素晴らしいヘディングシュートでした。そうですね。あれは狙っていたところでしたし、ボールも完璧でした。そこから逆転までの流れは良かったかなと思います。
監督
結果は本当に悔しいというか、残念な結果になりました。選手たちにも言いましたけど、すぐ試合が来るので、もう次の試合に向けてやるしかないと。その中で、今日に関しては中身うんぬんじゃなくて、勝負のポイントをすべて外してしまったなと思います。最初の失点もやっぱりセットプレーで失点をしてはいけないという中で取り組んできたけど、簡単に与えてしまいましたし、逆転したところまでは良かったけど、その次のプレーで同点に追いつかれているようでは、勝ちに持っていくことやポイントを取っていくことは難しいと思います。2-2で折り返して良かったなというわけじゃなくて、2-2で折り返してしまったというところだったんじゃないかなと思います。 後半はルカオが入って押し込んだ状態でプレーを続けていて、そこでもう1つゴールへの手があれば良かったけど、最後のところはヴェルディのクオリティーはあったと思いますけども、カウンターのされ方もちょっとイージーだったように見えます。4点目に関しては中の意図が合わなかったので、それも良くなかったなと思うし、そう考えると内容じゃなくて勝負に勝つという意味では、今日のプレーでは勝てないなという感じでした。(次節・横浜FC戦は)3日後なので、なかなか全員がそろうわけではないと思いますけども、力を出せる選手をしっかり選んで次の試合に臨みたいなと思います。 --「勝負のポイントを外してしまった」というのは、自分たちの問題だったのでしょうか。それとも相手の圧に負けた形になりましたか。相手のプレーは予測ができることです。メンバーを見てもそうだし、われわれが前から来たら飛ばすし、そういう配置になっていたし、われわれが構えれば上手なボランチを使ってプレーする。だからわれわれは自分たちのやり方でいきました。プレー自体は悪いとは思わないんだけど、サッカーは判定(勝ち)とかはないじゃないですか。だから勝負のキワのところでことごとく相手が上回った、そういう試合だったんじゃないかなと思います。 --一方で逆転をするまでに至ったところではチームとして迫力を出せていました。2得点をどのように捉えていますか。前線の3人のうちの2人、取るべき人が2点を取ったので良かったと思います。そういう意味で言うと、それを勝ちに持っていけないというのは、われわれの堅い守備ができていないという問題があるし、当然人が少し入れ替わっているので、そこをなかなか埋め切れていない問題もある。そこはなんとか埋めていかないといけないのかなと思います。
東京ヴェルディ
FW 71
平尾 勇人
--素晴らしい入りからのゴールでした。前半の最初から(新井)悠太くん側のサイドから崩しているシーンが多くて、クロスも入ってくると思っていたので、あのシーンは悠太くんが崩しながらサイドに出て、(森田 晃樹が上げたクロスが)僕のところに来た感じですけど、ああいうところを狙っているのが僕の特徴でもありますし、あそこでしっかり決め切るのも特徴なので、結果に出て良かったです。ちょっと届くか届かないかぐらいでしたけど、冷静にサイド(ネット)に流し込めたイメージでした。 --J1第26節・京都戦での途中出場を最後にしばらく試合に出られていない中で、先発のチャンスをもらってどんな試合にしたいと思っていましたか。とりあえず自分の特徴をどんどん出すのと、ボールを持ったら前に前に、全部シュートでいくぐらいの気持ちで挑んでいました。
DF 3
谷口 栄斗
良い形で先制点を取って、その後はちょっと難しい試合展開になってしまいましたし、ゲームのコントロールで課題が出たと思います。そんな中でも前半に追いつけたことがすごく大きかったと思いますし、あとは流れの中からの得点もあまりなかったので、ダービー(前節・FC東京戦)の敗戦後のホームで複数得点を取れたのは、チームにとって良かったかなと思います。 --4点目のシーンは自ら上がっていきましたが。良い形でインターセプトできて、相手の人数を見たら少なかったので、スプリントをかけて行きました。使ってくれないだろうなと思っていたら、(福田)湧矢がすごく見てくれていたので、もしかしたら来るかなと思っていました。あの(相手をかわす)プレーを選択したのは自分でもびっくりしました。ちょっとボールが緩かったので、食いつくかなと思って1つタメました。 --「良い奪い方をすれば必ずチャンスが来る」という城福 浩監督の言葉を体現したゴールとなりました。そうですね。今日の試合の前に岡山のことをリスペクトしながらも、去年の自分たちに置き換えて戦えましたし、全員で良い守備ができたのかなと思います。