神戸は、リーグ戦ここ4戦で2勝2分と負けなし。リーグ戦の直近試合は優勝争い直接対決となった明治安田J1第29節・柏戦では、序盤から柏が自慢とするポゼッションの良さをピッチから消し、前線からの激しい守備や相手陣地での強力な起点作りでペースを掌握した。結果はスコアレスドローだったが、総じてポジティブなゲームだった。
ここ最近、自陣での守備時にウイングバックが最終ラインに入って5バックのブロックを組む相手との対戦が続いている。JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝で戦った横浜FCや柏、17日のAFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第1節で対戦した上海海港(中国)も神戸対策でその陣形を採用。今節で対戦する東京Vも同様の戦い方で臨んでくるはずだ。
ただ、直近の上海海港戦は3発快勝。右サイドでエリキ、井手口 陽介と好連係を見せた酒井 高徳は「(上海海港は)どのポジションでもマンツーマンという感じで守ってきたから、3人目が効いた」としつつ、「ただ、日本のチームの5バックは引き出すのが難しいというか、引き出されたら危ないということを自分たちもやっているからこそ分かる」と、攻略のハードルの高さを指摘する。その上で、今節の攻略法をこうイメージした。
「上海海港戦みたいな関係性を少なからず作ることは大事。1人、2人で終わらずに、3人目なのか、3人目のあとの4人目なのか。連動性をもって崩すことを徹底できればチャンスは作れる。すべてがうまくいくとはもちろん思っていないが、そこは1つの突破口。上海海港戦の3点目はしっかりとゴールに向かうスピード感や迫力があって奪えたもの。そこはしっかりやっていきたいが、5バックで簡単な相手はいない。しっかり分析しながら、相手の痛いところを突いていけたらと思う」 タイトル獲得のために負けられない神戸だが、譲れないのは東京Vも同様だ。
ホームに岡山を迎えた前節は、激しい打ち合いを4-2で制し、貴重な勝点3を得た。ただ、順位は16位。今節は、前節から中2日という強行日程だが、降格圏から離れるためにも、勝点を落とせない試合となる。
2024年のJ1復帰後、神戸との対戦は1-0、1-1、0-1といずれも僅差の試合となっている。過去3戦では神戸の強力な攻撃陣に対し、よく整備された守りを披露してきた。今回も[3-4-2-1]のシステムを基本とした堅牢な盾を披露し、アウェイで我慢強く戦いたいところだ。
[ 文:小野 慶太 ]
