ホームの川崎Fは前節・C大阪戦で5試合ぶりの敗戦を喫し、上位浮上のチャンスを逃してしまった。失点が止まらないことが課題となっている中、C大阪戦では開始4分で先制点を奪われると、7分に追加点を献上。その後は押し込む時間を長くしていき、後半は主導権を握る時間を多く作ったが、最後までゴールが遠く、完封負けとなってしまった。
この中断期間で守備面の課題克服に取り組んできたチームは、充実のトレーニングを積んできたようである。脇坂 泰斗は「対相手というよりも、自分たちの向上に時間を充てられた」と振り返り、攻守両面でレベルアップを図ってきたと明かす。
「ほぼ失点しないことにフォーカスしてやりました。ただ、攻撃陣はそれを上回ろうとするので攻撃の練習にもなりますし、どれだけこだわってやれるかによって攻撃も守備も鍛えられながらやれる。一人ひとりの技術もそうだし、守備範囲を広げるところなど、個人戦術を上げていく時間にできたと思います」(脇坂 泰斗) 今節でその成果を発揮できるかが、勝利へのポイントとなる。
岡山との前回対戦は3月に行われた第6節。アウェイに乗り込んでのゲームはスコアレスドローに終わった。当時を振り返り、長谷部 茂利監督は「苦戦しましたね。かろうじて引き分けたのか、アウェイで勝点1を取ったと見るのか、ピッチでのやりづらさを選手たちのプレーで推測できました」と言い、「(今節に向けては)時間が空いた中で準備して試合に臨めるという意味では十分に良い状態です。岡山さんも力があるので簡単なゲームではないですが、自分たちが良さを出せば結果を取れると思っています」と、ホームでの勝利を誓った。
今季二度目の連敗は厳禁。リーグタイトルの可能性はついえてしまったが、1つでも上の順位をつかむために、“等々力”での勝利は譲れない。
一方、J1初参戦の岡山は現在、18位・横浜FCと勝点9差。今節の結果次第では残留が決まる。第27節・湘南戦での勝利を最後に8試合勝ちがなく、その間は2分6敗と苦しい状況。ただ、この中断期間は気持ちを切り替えるためには良い時間になったはずである。
今節は、3バックの一角を務めている立田 悠悟と鈴木 喜丈が出場停止となるため、CBの人選は大きな注目ポイント。こういうときこそ、チャンスを得た選手が活躍すればチームにポジティブなエネルギーが吹き込まれるだけに、ラッキーボーイの出現に期待がかかる。
9試合ぶりの勝点3を挙げ、気持ちよくJ1残留を成し遂げたい。
[ 文:須賀 大輔 ]


