岡山のJ1初年度は白星締め。清水は“別れ”に花を添えられず
清水エスパルス
監督
最後のこんなときにも勝たせられなかったことがすべてだと思っています。フットボールの神様はそんなに甘くありませんし、フットボールの厳しさを最後の最後まで痛感させられるゲームでした。選手たちも、このスタジアムに駆けつけてくれたサポーター・ファミリーも、最高の状態でともに戦ってくれたにもかかわらず、勝利を引き出せなかったのは、監督である僕の責任そのものです。 もっともっと努力して、精進して、力をつけなければ、チームも選手も勝たせることはできないと感じました。もう一度、イチから自分を見つめ直して、チームを勝たせられるような、選手を大きく成長させられるような指導者になって、また帰ってこられるように、今後も必死になって突き進んでいきたい。そう思わせてもらえるゲームでした。 --秋葉監督がこの3年間で得たものを言葉にしていただくことはできますか?この静岡の地、清水エスパルスの歴史と伝統、クラブを愛するサポーター・ファミリーの存在こそが、“This is 清水エスパルス”だと思います。外から見ていたとおりでしたし、中に入れば、それ以上に皆さんの愛情と情熱、清水エスパルスとフットボールへの愛情を感じました。一体感を持って、ワンファミリーになれる姿こそが、清水エスパルスの最大の強みだと思っていますし、僕が直に受け取ったものだと思っています。 47都道府県を見渡しても、おそらくこの静岡の清水エスパルスは、スペシャルでオンリーワンなクラブだと思います。その独特なものを今後も継承してほしいですし、進化して、強いチームになってほしいと思います。 --今日の試合では、今季限りでチームを離れる乾 貴士選手が腕章を巻き、途中から宮本 航汰選手に引き継がれる粋な計らいもありましたね。誰に聞いても文句はありませんでした。それだけ、乾 貴士という存在がこの清水エスパルスに残したものは本当に大きいですし、もっと言えば日本のサッカー界、世界を見渡しても希少種になっているファンタジスタだからこそ、皆さん、そしてチームメートからのリスペクトだったと思います。満場一致でキャプテンマークを任せることにしました。 最後、航汰に任せたのは貴士の判断です。このクラブを小さい頃から見てきて、アカデミーから育ってきた航汰への、貴士なりのリスペクトだったのではないでしょうか。僕にとっては美しく、非常にエモーショナルな瞬間でした。
ファジアーノ岡山
監督
最後の試合ということで、勝って終わることが大切だと思っていましたし、選手たちには「自分たちらしくやること、勝つこと、その両方をしっかりとやろう」と伝えていました。2つともできたという点で、われわれとしては良い試合ができました。当然、チームはこの先も続いていきますが、1年の集大成としては、われわれらしく良いプレーができたのではないかと思います。 --自分たちが狙いとしていたプレーへの評価は?もちろん、相手のシステムや配置など、事前に分からない部分は多かったですが、自分たちのプレーを出すことに集中していこうという中で、プレスからスタートしたり、ボールを持ったときに相手の厳しいところを突いていくことは、ある程度表現できたと思います。ゲームとしては押し込まれる時間帯もありましたし、特に前半はプレッシャーが掛からず、間を通されて、厳しいシーンがありましたが、後半はしっかり修正して、前に出ていくことができました。最後は1点を取られましたが、(失点)ゼロで終わるようになるには、自分たちの力を高めていくしかない。そこは課題として持たなければなりませんが、試合を通しては、自分たちが攻守に意図したことができたかなと思います。 --J1初参戦のシーズンは13位となりました。夏の時点で残留はある程度見えてきていたので、そこからチームとしてもう1つ上を目指しましたが、そこはかなわなかった。自分たちの足りない部分であり、なかなか勝ち切れない試合が続いてしまいました。リーグテーブルの中では、われわれが16位だろうと13位だろうと大きなトピックではありませんが、J1を初めて戦うわれわれクラブからしたら、大きな違いです。相対的な評価ではなくて、自分たちの価値観の中で言うと、大きなことなので、来年はこれ以上の順位に行くために頑張ります。
--ご自身のゴールシーンを振り返ってください。若干ボールが浮いてはいましたが、(木村)太哉からあんなに良いボールが来るなんて思っていなくて(笑)。前半にも決めるチャンスがあった中で外していて、やり返したいというか、ゴールで貢献したいと思っていたので、良かったです。 --ご自身がスルーパスを出し、フィニッシャーとしてゴールも奪いました。(一美 和成が相手の最終ラインを)引っ張ってくれていたのでマイナスが少し空いていたのと、セカンドボールを拾ってからの攻撃だったので、ボランチが戻り切れないポジションを狙っていました。かつ、あそこが空くのはスカウティングでも共有されていたので、良いポジションを取れたとは思っています。 --追加点を取れたことの意義は?チームとしての成長だと思います。あのまま1点リードだったら追いつかれていたかもしれませんし、今季は追加点で突き放す試合がそんなに多くはなかったので。無失点で抑えられればなお良かったですが、今日に関しては勝てて良かったです。
清水エスパルス
MF 6
宮本 航汰
--「いつもどおりの準備をする」とおっしゃっていましたが、いつもと同じ心境でピッチには入れましたか?わりかし落ち着いて試合に入ることはできたのですけど、やっぱりあのような形で2失点目をしてしまったのは悔しいですね。自分のところからやられたとも言えるので、すごく悔しいです。それ以降のプレー、得点を奪う気持ちや姿勢に関しては、1点を返した部分も含めて、見せられたのかなと思っています。 --試合後にはサポーターからチャントも歌われ、あらためて愛されていることを実感できたのでは?うれしいですね。育成の頃、応援団の人が当時のトップ(チーム)にいた杉山 浩太さんのチャントに重ねて歌ってくれたことから始まっていて、6番も、あの応援歌も、自分が引き継ぎたいと思っていました。遅くはなってしまいましたが、両方かなえることができて、この試合でも最後まで歌ってもらえたことは、素直にうれしいし、特別な経験だなと思いました。
GK 16
梅田 透吾
--心境的には難しい試合でしたか?チーム全員が勝利を目指していましたが、単純に力負けをしてしまっただけです。僕が止めれば何も問題がなかった試合で、特に1失点目はシュートコースを空けてしまったと反省しています。 --古巣の岡山とJ1のピッチで再会しました。楽しかったですね。ただ、勝ちたかったし、(岡山のファン・サポーターに)「邪魔だな」と思われるくらいのプレーをしたかったのですが、それもかなわなかったのは悔しいです。今日も僕の岡山時代の1番のユニフォームを持っている方がいましたし、僕にとって特別なクラブであることに変わりはありません。今後も感謝しながら、自分の成長を届けられればと思います。 --成長した姿は見せられましたか?ピッチに立てた時点で、1つ成長したところは見せられたと思っています。ケガをして清水に帰ってきて、去年と一昨年は黒いポロシャツで挨拶をしていたので、ユニフォームで挨拶できたことは良かったですね。