4日に行われたACL2準々決勝第1戦では、ラーチャブリー(タイ)に先制を許しながらも、名和田 我空の貴重な同点ゴールで1-1のドローに持ち込んだ。長崎戦は、3日後にアウェイで控えるACL2準々決勝第2戦も見据えた戦いになるが、殊勲のゴールを決めた名和田 我空も「連戦が続くので、より多く試合に勝てるようにするにはチーム全体の総力(が大事)だと思っている。一人ひとりがチームの勝利だけを考えてやれれば、百年構想リーグでもACL2でも勝ちを積めると思っている」と総力戦へ向けての決意を口にした。
イェンス ヴィッシング監督は大幅なターンオーバーを採用せず、一部選手の入れ替えで連戦を乗り切ってきた。しかし、負傷者が相次ぐ難しい状況下でのさらなる連戦で、いかなる顔ぶれを送り出すか。また、前節・清水戦とラーチャブリー戦を欠場したイッサム ジェバリがメンバーに復帰するかどうかにも注目だ。
そして現在のポジティブな要素の1つは、後半からピッチへ送り出す選手が得点に絡めていること。ラーチャブリー戦でゴールを挙げた名和田 我空も「(自分のゴールで)勝利に持っていきたかったのは自分の中であるが、1つ結果を残せたのは良かった」と手ごたえをにじませた。長崎戦でも、そのフレッシュな動きで攻撃をけん引するはずだ。
長崎戦に向けて修正すべき喫緊の課題は、クロスからの失点が続いていること。「監督もいつも言っている、クロスを上げさせないところから始まる」と半田 陸は話すが、相手のクロスをゼロに封じるのは現実的ではない。戦術を徹底するのか、あるいは2列目のサイドの人選を変えるのか。指揮官の腕の見せどころとなりそうだ。
一方の長崎は、2019年のJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第2戦以来、約7年ぶりにパナスタに乗り込んでくる。前節はC大阪を1-0で下した。
現在2連勝中と勢いに乗る中、かつてG大阪でもプレーしたマテウス ジェズスが大きな影響をもたらしていることは言うまでもない。その得点力を古巣相手に見せつけるべく、モチベーションを高めているはずだ。また、長崎の最終ラインを支える江川 湧清も昨季6月までG大阪に在籍していたため、マッチアップが予想されるデニス ヒュメットらの特徴を熟知している。
長崎に所属する“元ガンバ勢”のパフォーマンスが、試合のすう勢を左右することになりそうだ。
[ 文:下薗 昌記 ]
