明治安田J1百年構想EASTグループ地域リーグラウンド第12節、首位の鹿島を追うためにも勝点を落としたくないFC東京と、3連勝中(うち2勝はPK勝ち)で勢いに乗る水戸が味の素スタジアムで激突する。前回対戦は90分で決着がつかず、PK戦の末にFC東京が勝利。水戸としてはリベンジを期す一戦となる。
FC東京は直近の第10節、横浜FMと対戦。ロングカウンターから
佐藤 恵允が先制点を挙げると、
マルセロ ヒアンが追加点を奪取。さらにFKから
橋本 健人のキックが相手のオウンゴールを誘発し、最終的に3-1で快勝を収めた。右サイドでは
室屋 成と
佐藤 恵允のコンビが主導権を握って再三チャンスを創出し、破壊力を示した。水戸戦でも同サイドからチャンスを演出したい。
佐藤 恵允は右サイドでコンビを組む
室屋 成との関係について、「成くんとは絶対にやられないという意識を共有できているし、やられる気もしていない」と自信を口にする。さらに「相手の左サイドからの攻撃を抑えることで失点も減っている。自分から成くんへ、成くんから自分へとチャンスにつながる場面も多い。攻守両面で良い関係が築けている」と、右サイドの連係に確かな手ごたえを口にした。
室屋 成は水戸戦に向けて、「水戸もJ1に適応して自信を持ってプレーしているが、自分たちはそれを上回らないといけない。ホームでの試合なので、より主導権を握り、ゴールに迫る回数を増やして勝ち切りたい。鹿島とは勝点差があるので、とにかく勝たないといけない。引き分けではなく(PK戦での勝利ではなく)勝点3を積み上げて、プレッシャーを掛け続けたい」と勝利へのこだわりを示した。
また、
橋本 健人と
稲村 隼翔の2人にとって、樹森 大介監督は新潟時代に指導を受けた存在。樹森 大介監督は今節ベンチ入り停止となってしまったが、
稲村 隼翔は同監督について、「新潟時代に指導してもらい、組織的なサッカーを徹底して落とし込む監督という印象がある。水戸に行ってからもそのスタイルは変わらず、いまのチームを見てもすごいと感じている」と印象を語った。さらに「前回の対戦は出場機会がなかったが、外から見ていて、自分が入ればもう少しスムーズにできると感じていた。攻撃ではテンポを上げ、一発のパスで局面を変えたい。守備でも試合をコントロールして圧倒して勝ちたい」と躍動を誓った。
対する水戸は前節、柏と対戦。柏が前半に退場者を出し、数的優位を生かした水戸が主導権を握る展開に。
多田 圭佑と
渡邉 新太のゴールで2-0と勝利を収め、今季二度目となる90分での勝利で勝点3を積み上げた。
多田 圭佑は前回対戦時のPK戦にて6人目のキッカーとして出てきて失敗してしまっただけに、2試合連続ゴールを挙げることでその悔しさを晴らしたい。また、前回対戦で同点ゴールを挙げた
渡邉 新太には、今節も水戸のエースとして、FC東京の守備網をこじ開ける活躍が期待される。
首位・鹿島を追うために負けられないFC東京と、4連勝を目指す水戸。互いに譲れない思惑がぶつかる一戦の幕が上がる。
[ 文:匂坂 俊之 ]