ホームの川崎Fは前節でリベンジを果たした。前回対戦で0-5の大敗を喫していた横浜FMに対して、ラザル ロマニッチのゴールで先制点を奪取。前半終了間際に不用意なミスが重なって追いつかれたものの、粘り強く戦った後半終了間際に決勝ゴールを奪った。90+8分、人数をかけたカウンターから、相手のクリアボールを拾った橘田 健人が丁寧にラストパス。これを途中出場のエリソンが自慢の左足で豪快に蹴り込み、劇的な結末でアウェイから勝点3を持ち帰ることに成功した。
それでも、長谷部 茂利監督の顔はスッキリとは晴れず、ここ数試合は同じような感想が続いている。「もどかしさ」という言葉を用いながら、チームの現状を次のように説明した。
「僅差のゲームほど、ちょっとしたところで勝敗を分けると思います。そこさえクリアできれば、もっと勝利をつかめるし、良い状態を作っていけるというところが、できそうでできない。そこがもどかしいところですね。『そこは決めようよ』というところで決められないし、分かっている中でやられるところもある。自分たちが得意としている技術的なところでもミスがあるので、『もどかしい』という言葉を使いました」 ただ、憂いているだけでなく、そこさえ乗り越えられれば明るい状況が待っていそうな期待感もある。
「ミスなくできているときもあれば、できていないときもあるので、その状況を克服していければという思いです。攻守にわたって良くなってきている場面はあるし、選手たちも感じていると思います。そこがもう少し数字につながるように。ゴールになったり、失点がゼロになったりすれば、前進がさらに加速すると感じています」(長谷部 茂利監督) 上位陣を追いかけるためには、1試合ずつ勝点を重ねていくしかない。前回対戦では苦しめられながらもPK戦で勝ち切った千葉に対して、ホームでは90分できっちりと勝ち、今季初の“90分勝ちでの連勝”を果たしたい。
千葉からすれば、最下位から脱出するためにも連敗(PK戦での敗戦1試合を含む)を止めたいゲームとなる。ホームで川崎Fと戦った際には相手のギャップを突いたポゼッションが機能し、勝っても不思議ではないくらいチャンスを作れていた。その再現を果たし、今度こそ決め切れるかが1つのポイント。アウェイでの戦いとなるが、前回対戦と同じくキックオフからアグレッシブにゲームに入りたい。ここまで勝利した2試合はいずれも先制点を奪えていると考えれば、それはなおさらである。
[ 文:須賀 大輔 ]


