2026/5/13 (水) 19:00 KO
地域リーグラウンド EAST 第12節
入場者数: 7,624人
天候: 雨|気温: 17.2℃|湿度: 90%
互いに決め手を欠き、得点は生まれず。PK戦を制した町田が勝点2を獲得
東京ヴェルディ
--福田選手が入ってから、左サイドでリズムを作れました。それが持ち味でもあるので、うまく入れたかなと思います。 --ベンチからの指示は左サイドを活性化させることだったのでしょうか。特にそういう指示はありませんでしたが、前半を見ていて、あそこ(左サイド)は絶対に(ボールを)持てると思っていたので、自分が入って仕事をしようかなという感じでした。 --前半は昌子 源選手に持ち運ばれたりしていたところを、後半は福田選手が入ってよく抑えていたと思います。「食えそうやな」ってずっと思っていました。城福(浩)さんは、昌子くんのところが起点になっているから、そこをドレシェヴィッチのほうに持っていくように、と言っていたんですけど、逆に俺はみんなに「あっちに持っていけ、俺が(ボールを)取るから」みたいな。(G大阪で一緒にやっていたから)クセも分かります。でも、もうちょっと取れたかなと。 --ボールを保持できた中で、ゴールまでの道筋のイメージはできていましたか。最近は蹴るというか、背後への意識が強過ぎて、みんな言われたことしかやっていないというか。そこで共通意識、つなぐときのポジショニングは、蹴る前提のポジショニングしか取れていない。そこの難しさはあると思います。“蹴るありき”のポジショニングだから、逆につなぐ動きをするとそれがズレて難しくなる。そこはまた練習でしっかり合わせていきたいなと。
--直近の第16節・FC東京戦でベンチ入りして、今回はスタメン復帰でしたが、90分やった感想はどうですか。全体練習に復帰してから2週間ぐらいなんですけど、その中で監督も信頼してくれた上での今日の出場だったと思います。試合勘もそこまで気になることもなく、試合に入れたのかなと思います。 --連戦で練習試合ができないというところで、それでも試合勘は問題なく入れましたか。練習試合だけじゃなくて、練習量のところでも普段とはちょっと少ない練習メニューだったので、そういったところで本来望んでいるような準備はできていませんでしたが、自分が思っていたより試合に良い感じに入れたのかなと。 --個人のパフォーマンスについて。ビルドアップのところは、練習ではなかなか試合と同じようなシチュエーションでやるのは難しいと思うので、そういったパスのところ、中距離のパスだったりショートパスのところは、まだ前の試合勘に戻っていないのかなというところはあります。そこはこれから練習を積んで、ケガの前の状態にしっかり戻せるようにやっていければいいかなと思います。 --相手の3トップはかなり強烈でした。町田さんの特徴はハッキリ分かっていましたし、スタイルとして長いボールが主体のチームだと思っていたんですけど、分析の中でも、今年はよりビルドアップやショートパス中心でやっていこうとしている感じはあったので、そういったところも踏まえて、相手の攻撃陣の特徴は分かっていました。その中でウチのチームを含め、連戦で選手が疲れている中でもセカンドボールだったり、ファーストボールの対応だったり、相手に対してスペースを与え過ぎない守備はしっかりできていたと思うので、そこはチームに対して拍手を送りたいです。
FC町田ゼルビア
監督
われわれはサウジアラビアでのACLEファイナルズの3試合を含めて、9連戦の8試合目を戦っている過程で、かなり連戦にも慣れてきた印象ですが、直近3試合をクリーンシートで終えられているという結果は、心身ともに疲労を抱えていても、自分たちのやるべきことを実践しながら、しっかりと選手たちがやり続けてくれている大きな成果です。ゴールこそ取れませんでしたが、終始ボールを握りながらチャンスを作れていました。もう1つ決定打が欲しい状況ではありましたが、今後の課題に取っておければと思います。ヴェルディさんに対しては、(前回対戦で)2-0から2-2に追いつかれてからのPK負けという屈辱的な結果でもあったため、2位のFC東京さんとの差を考えたときに、1試合で順位が入れ替わる勝点差となるために、最低限勝点2以上を取ろうという気持ちはありました。その結果、PK戦で勝点2を積み上げ、残り2試合となった中でFC東京さんとの勝点2差というシビアな展開で、われわれがどれだけ相手をまくっていけるかは、今後の2試合でモチベーションを上げていくためにも良い材料になりました。選手たちはありがたい結果をつかみ取ってくれました。お互いに堅守が持ち味のチーム同士の対戦であるため、こういった堅い試合になることは想定していましたが、セットプレーやロングスローの展開からのクロス攻撃でもう少し得点機を作れれば良かったです。 次は9連戦目にあたる(第17節・)川崎F戦です。そこに照準を絞って、良い準備を進めていきます。最後になりますが、この悪天候の中、7,600人を超える観衆の方々にお越しいただき、最後まで声をからし、われわれの背中を押し続けてくださったことに感謝の気持ちを申し上げます。ありがとうございました。 --PK戦勝利になりましたが、首位・鹿島との勝点差と得失点差を踏まえると、グループ1位の可能性は現実的に厳しくなりました。もちろん1位になることを視野に入れていましたが、現実的に残り3試合で勝点8差があったことを踏まえると、高みを目指すというよりは、1つ上の順位にいるFC東京さんに食らいついていこうという中で、そこを越えていくチャンスをうかがっていくためには、最低限の結果だとは思います。何よりもクリーンシートで勝ち切れたことが今後につながります。相手に大きな決定機を作られることなく試合を運べたことも含めて、チーム状態は良好です。選手たちも気負わず、現実を受け止めながら戦っていくことが重要です。中山 雄太は復帰しましたが、長期離脱している西村 拓真や相馬 勇紀、ネタ ラヴィをケガで欠く状況です。ただ、代わって入った選手が躍動し、穴を埋める以上の活躍をしてくれていますし、チームの相乗効果が出てきています。例えば、徳村 楓大の奮闘が目立ちますし、スタメン出場だった白崎 凌兵も走行距離を出して戦ってくれました。スキなくプレーできている選手たちには称賛を送りたいですし、ピッチ外でのメンテナンスも含めて、よくやってくれていることが、ACLEの激闘からも疲労を見せずに結果を積み上げられている要因です。 --2日後の15日に北中米ワールドカップに臨む日本代表メンバーが発表されますが、黒田 剛監督も町田から選ばれることを望んでいるのでは。最終的には日本代表のコーチングスタッフが決めることですからなんとも言えないです。ただ、候補選手としては、PK戦でゴールを守った谷 晃生は、(日本代表が)過去の大会ではPK戦で痛い目に遭っているぶんも、PK要員としては絶対に必要な選手だとも思っています。また三笘(薫)選手がケガをした中で相馬ならば必ずやってくれると信じていますし、中山もいます。1人でも多く町田から選ばれることを願いながら発表を待ちたいと思いますが、もしかしたら1人も選ばれないかもしれません。その結果になれば仕方がないです。相馬に関しては、残りの2試合の中で復帰することを目指していますし、もちろん代表も視野に入れています。本人も期待をしながら、あわよくば、という気持ちもあるでしょう。相馬は出れば出たで必ず仕事をしてくれる選手だと思います。相馬の特異性はACLEでも十分に通用しましたし、そのあたりを評価してくださることを望んでいます。
東京ヴェルディ
監督
平日のナイターで、ここまで来てくれたサポーターに感謝したいと思います。非常に悔しい思いをさせた中、非常に熱い、大きな声でわれわれの背中を押してくれました。その期待に応えられず残念です。 ゲームについては、われわれの基準を保った守備ができたと思います。そこは全員がやろうとしてくれたし、最後まで体を張ってくれました。ただ、相手の前線3枚のクオリティー、そこにボールが入ったときのスイッチに苦労しました。われわれは、守備は意識してできますけれど、やはり攻撃のクオリティーを伴わないと難しい試合になるということをあらためて感じた試合でした。 攻守ともに日々やり続けなければいけないですが、攻撃はそんなに簡単に上がるものではないですし、どこからかクオリティーのある選手を獲ってこられるわけではないので、ここは辛抱強く地道に選手の背中を押し続けるしかないなと。果たして今日、われわれがシュートを何本打ったのかと思うと、道のりは決して短くない。われわれが目指すところに到達する日が、簡単ではないと自覚しています。このクラブをもう1つ高みに持っていくために、これくらいクオリティーのあるチームと対等に戦うためには、やはり攻撃のクオリティーがないと難しいということを今日あらためて感じました。 --マテウス選手が久しぶりに先発復帰となりましたが、このタイミングで彼を復帰させた狙いは?彼が復帰して全体練習に完全合流してから10日ほど過ぎたと思うのですが、本来であれば練習試合とかで試合勘を戻してほしいという気持ちはありましたが、連戦で練習試合ができないですし、彼は居残り練習も含めてしっかりやってくれていたので、彼の経験値を考えたらどこかで復帰させたいという思いはありました。なので、長沢 祐弥とマテウスと、高いレベルの競争が始まったという意味では、失点をゼロに抑えられたことは非常に良かったと思います。 --5連戦目で選手の頭のほうの疲労もあったかと思いますが、その中で監督が試合前に重視するとおっしゃっていた「準備」であったり「ポジショニング」であったり、「相手を上回りたい」とおっしゃっていた部分のパフォーマンスはいかがだったでしょうか。自分たちが思っていたような形で“へそ”が開かなかったので、であれば「どこが空いているのか」「どこの距離感が遠いのか」というのを、途中でちょっと伝えました。そこに順応するのに時間がかかったかなと思います。ただ、われわれが求める“12時の針”は、もう少し“へそ”も使いたい、裏も見たい。これは何%とかではない。状況を見ながら“へそ”と裏をどのように使っていくかというのは、「われわれらしさ」というのを確認してこの試合に入ったので、そこはトライしてくれたと思います。相手の守り方がわれわれの想定と少し変わったときに、そこの変化をもう少し早くチームとして対応できれば、そういうチームになれればいいなと思う。やはり個のクオリティーですよね。自分たちがハメにいっても、前3枚が収められるチームと、われわれはチームでビルドアップしていかなきゃいけないという意味では、やはり前線のクオリティーは必要。もちろんハードワークはこのチームで譲れないですが、J1で戦っていく上で、もう1つ高いステージで戦っていく上では、今日は大きな差を見せつけられたと思っています。
FC町田ゼルビア
MF 88
中村 帆高
--特に後半は個人的に攻撃の姿勢を強めることで相手陣でのプレー機会が増えていました。それは意図的でしょうか。最近は4バックのチームとの対戦が続いていた中で、システム上のミスマッチがズレを生んでいたのですが、ヴェルディ戦は久しぶりのミラーゲームになりました。その中でお互いの良さを消し合うようなゲームだったと思います。前半はボールを持たされるような展開になった中で効果的な攻撃を出せなかったため、ハーフタイムに少し自分で考えて出ていくような形にしました。後半も考えながらやっていましたが、ミラーゲームだとシステム上のミスマッチでズレを生み出せないため、もう少しチームとしても個人としても改善の余地があります。例えば攻撃の準備を早くするとか、サポートの動きを早めるとか、ドリブルで相手をはがすとか、そういうことで攻撃のテンポを出して、局面を変えて前進していく形が1つのやり方かもしれないということは、試合後にチームのみんなで共有しました。残り2試合で対戦するフロンターレさんやレッズさんも3バックの形でも試合をやっているので、そうなったときに勝つためのコミュニケーションをみんなで深めていきたいです。
MF 23
白崎 凌兵
--白崎選手のところでかなりインターセプトできる場面が多かった印象です。それは前から規制がかかっている効果なのか、もしくは自分のポジション取りで解決している部分が大きいのでしょうか。サウジアラビアでの(ACLE)ファイナルズに関しては、僕自身出場機会はなかったですが、だいぶチームとしての守備が整備されています。今までは、必要以上に自分も動かなければいけないようなシチュエーションが多かったというか、相手のランニングに引っ張られて真ん中を空けてしまうことがありましたが、いまはスライドが速くなったので、3バックが速くズレてくれるぶん、僕たちボランチの選手が真ん中のボールに対して狙いやすくなっているのは、チームとしての構造が良くなっている効果です。ウイングバックの縦ズレもかなり速くなっていますし、後ろも含めて、チームのおかげで狙いがハッキリしている面はかなりあると思います。 --そのあたりは意識レベルを引き上げたことで良くなってきたのでしょうか。今季の初めの頃といまを比べると、後ろのスライドはかなり速くなっています。今までは3バックのスライドができずに、ウイングバックと3バックの間に走られた場面で、そこに対してボランチがついていかないといけないことが多かったのですが、それに対して、最近は3バックが出てくれる効果が大きいです。(守備時に)5枚いる良さは、1枚引っ張られても、(残り)4枚いること。ACLEファイナルズを通じてスライドの部分を整理できたことによって、あのような強い相手に対して、「スライドを速くすることで守れたよね」という自信が良い方向に作用して、やり方が整理されてきました。