「逆転優勝のためにはもう勝ち続けるしかない」(前 寛之)町田は、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ファイナルズに参戦していた影響で延期となっていた第12節を、直近の第16節・千葉戦から中2日で消化する。東京Vとの“東京クラシック”に向けて、少しでも鹿島とFC東京にプレッシャーを掛けるためにも、ホームの町田は必勝態勢で臨む。
ACLEファイナルズの3試合を含め、町田は目下公式戦9連戦の渦中にある。なお、東京V戦はその8戦目にあたるが、怒とうの連戦をまったく苦にしないプレーヤーが高卒ルーキーの徳村 楓大だ。
神村学園高卒のフレッシュなアタッカーは、不慣れな左ウイングバックのポジションで2試合連続先発出場中。直近の千葉戦ではJ1百年構想リーグ初のフル出場を果たした。激しい上下動が必要不可欠なウイングバックのポジションで90分を戦い抜いた徳村 楓大について、黒田 剛監督は「若い世代の徳村 楓大が奮起・奮闘し、試合をつないでくれたことがチームの力になった」と称賛した。
中2日での連戦を強いられる中でも、再度スタートからピッチに立つチャンスをつかめるか。徳村 楓大は「たくさん試合がしたいので、連戦はむしろ歓迎です」と語っているが、コーチングスタッフの決断やいかに。
一方でアウェイに乗り込む東京Vは、直近の第16節・FC東京戦を逆転負けで落とし、今季二度目の2連敗。長らく上位集団に食らいついてきたが、この2連敗が響く格好で、3位以上との勝点差は大きく開いてしまった。また、直近のFC東京との“東京ダービー”は終了間際の失点で力尽きたため、敗戦のダメージは決して小さくない。ただ、ここからリバウンドメンタリティーを発揮しようと、城福 浩監督は短い準備期間の中でもあらゆる手を尽くしてくるはずだ。
ともに2024年からJ1の舞台で戦っている町田と東京Vは昇格組同期。2024年は町田がシーズンダブルで貫禄を見せつけたが、“東京クラシック”の勢力図も変化し、昨季は1勝1敗とまったくの五分。前回対戦も町田が2点をリードする展開から東京Vが終了間際に追いつき、最終的にはPK戦の末に東京Vが勝利を収めるという熱戦だった。
激闘の歴史に彩られてきた“東京クラシック”。大逆転優勝をあきらめていない町田が90分勝利で望みをつなぐか。あるいは東京Vがホームチームの優勝の芽を摘み取るのか。お互いのプライドがぶつかる熱戦に期待が膨らむ。
[ 文:郡司 聡 ]
