地域リーグラウンドではそれぞれ望まざる結果となってしまったが、福岡のホームであるベスト電器スタジアムで行われたプレーオフラウンド第1戦は、1つでも上の順位でシーズンを終えようとする気持ちを表すかのように、点を取り合い、互いに譲らずドローで終えた。
プレーオフラウンドはアウェイゴールのルールは適用されず、純粋に2試合の合計で勝敗を争う。1戦目が同点だったことにより、この試合はスコアで上回ったチームが勝利。90分で同点だった場合は、前後半各15分の延長戦を戦い、それでも決まらなかった場合はPK戦で決着をつける。
ホームでこの第2戦を戦う千葉としてみれば、17年ぶりのJ1復帰、そして百年構想リーグをJ1クラブとして戦えている大きな要因であり、苦しいこの約4カ月も支え続けたファン・サポーターの声援を受けながら戦えるのは大きなアドバンテージだ。
ピッチに目を移せば、千葉は第1戦で鳥海 晃司、田口 泰士、田中 和樹といった、しばらく戦列を離れる期間があった昨季の主軸たちがスタメンに復帰した。
チームとしては2失点を喫したものの、鳥海 晃司は安定したプレーで全体の守備を引き締め、田口 泰士は中盤で切り替えやセカンドボールへの反応の速さを発揮して攻守に関与。田中 和樹は1点目につながるプレスをはじめ、スピード感あるプレーを見せるなど、個の力でチームの力を底上げしており、第2戦でも頼もしい存在になることは間違いない。
また、この1カ月ほどはチームを離れることも多かった石川 大地も、第1戦で1ゴール1アシストの活躍。さまざまな場所に顔を出し、ボールを出し入れすることで攻撃を活性化させる石川 大地がゴール前で仕事をする機会が増えれば、千葉の勝利の可能性も高くなる。
一方の福岡も、ホームで勝利を得ることこそできなかったが、90分以内のスコアで上回れば文句なしの勝利であるし、120分で負けない戦いを選択することもできる。
地域リーグラウンドでは90分での勝利が3回、そのうち2勝がアウェイでのもの。その要因でもあるチーム一丸となった堅い守備が第2戦でもベースになるだろう。その中で、千葉を離れて以降初めてフクアリでプレーするGK藤田 和輝と見木 友哉のプレーぶりにも注目だ。
「勝ちへの執念をどれだけ見せられるかが個人としてもチームとしても大事」 これは千葉の田口 泰士が第2戦に向けて発した言葉だが、両チームに共通した思いだろう。プレーはもちろん、その思いで上回り、最後に望む結果を手にするのはどちらか。19-20位決定戦だからこそ、意地とプライドをぶつけ合う激しい試合が見られるに違いない。
[ 文:菊地 正典 ]
