開幕戦で勝利を収め、ノエビアスタジアム神戸でのホーム開幕戦を迎える神戸。対するは町田に1-5と大敗し、巻き返しを図りたいFC東京。明治安田J1百年構想リーグでは神戸が優勝し、FC東京は4位でフィニッシュ。東西の強豪がぶつかる注目の一戦となる。
神戸は開幕戦、アウェイで福岡と対戦。立ち上がりから攻守に前へ出るスタイルを押し出し、良い流れをつかんでいくと23分に均衡を破る。ジエゴのロングスローからマテウス トゥーレルが競り勝ち、最後は大迫 勇也が沈めた。
ただ、後半は厳しい暑さも手伝い、相手のロングボールから押し込まれる時間が続いた。それでも、主将を務める山川 哲史を中心に堅い守りを崩さず、個の力もあるウェリック ポポらに決定的な仕事を許さない。粘り強い守備を最後まで崩さず、1-0で白星発進を飾った。
一方、FC東京は厳しい船出だった。先制したものの1-1で迎えた38分に橋本 健人が退場し、前半のうちに逆転を許すと、最終的に大差がついてしまった。
それでも、立ち上がりからFC東京は良い流れをつかんでいた。5分に佐藤 恵允のパスからマルセロ ヒアンが決めて先制。そのマルセロ ヒアンのスピードを生かしたロングボールからチャンスメークしたほか、GKキム スンギュを起点に巧みなパスワークで決定機を作るなど、多彩な攻撃を披露。今節はチームの真の力を示したい試合となるだろう。
ホームチームの注目選手には郷家 友太を推したい。開幕戦では右インサイドハーフで先発出場。左インサイドハーフの井手口 陽介がポジションのバランスを的確に取る中、タイミングの良い動き出しでビルドアップのつなぎ役を務め、ファイナルサードでは裏のスペースを効果的に突くなど、攻守のリズムメークに重要な役割を果たした。持ち前のハードワークを最後まで貫き、1-0での勝利に大きく貢献するなど、ホーム開幕戦となる今節でもチームの勝利のために走り切ることが期待される。

幅広い役割をこなす郷家友太
FC東京からは右SBの室屋 成をプッシュする。開幕戦は守備の選手としてはつらい5失点を喫したが、非凡なサッカーセンスを持つのが青赤の背番号2。効果的な立ち位置を取り、精度のあるパスから好機を演出している。ジエゴやマテウス トゥーレルというプレー強度の高い選手の牙城を崩すことが求められる中、佐藤 恵允らとのコンビネーションによって勝利へつながるゴールを演出したい。

FC東京は室屋成を軸にして神戸の守備網を攻略できるか
神戸は、攻撃時は[4-3-3]、守備時は[4-4-2]の可変システムを採用し、FC東京は[4-4-2]を基本に攻撃時は2トップが柔軟なポジションを取って起点を担う。システム上はある程度かみ合うことになり、いかにトランジションや球際で上回れるかが大前提。さらに、相手の守備を外す“ズレ”を作り、守備の矢印を後ろ向きにさせられるかも主導権掌握の肝になるだろう。J1百年構想リーグでは対戦がなかった両チームの一戦は、8月15日19時にキックオフを迎える。
[ 文:小野 慶太 ]