鈴木優磨に待望の今季初ゴール。鹿島、5試合ぶりの白星
インターナショナルマッチウィークによる中断期間を経て、明治安田J1が再開。メルカリスタジアムで行われたのは、現在4試合勝ちがないホームの鹿島が、7試合未勝利が続くG大阪を迎えた一戦だ。
鹿島は前節・川崎F戦から先発を4人変更。吉田 湊海、広瀬 陸斗、三竿 健斗、柴崎 岳が入った。対してG大阪は前節・神戸戦から先発を2人変更し、ウェルトンと宇佐美 貴史が入った。
立ち上がりから鹿島が積極的にゲームを動かしていく。守備ではセカンドボールへの意識が高く、攻撃面でもクサビから潜り込んでいく形を何度も繰り返してG大阪ゴールに迫ろうとする。
11分には相手のビルドアップを奪った吉田 湊海がゴール前に持ち込みスルーパス。ビッグチャンスを迎えたように見えたが、レオ セアラはボールをうまくコントロールすることができず、シュートのタイミングを失ってしまうと、飛び出してきたGK一森 純にボールを収められた。
背後への動き出しを見せつつ、中盤のスペースが空けば丁寧にボールをつなぎながら前進したい鹿島だったが、G大阪も中盤で人数をかけて鹿島の攻撃を阻止しようとする。ボールを奪えば素早く山下 諒也、ウェルトンにつなぎ、鋭い攻撃を仕掛けていく。ただ、鹿島の戻りも早く、決定的なチャンスとはならなかった。
そんな中、37分、鹿島が大きなチャンスを迎える。ゴール前に飛び出した柴崎 岳に鈴木 優磨が浮き球のパスを通すと、こぼれ球を吉田 湊海が押し込みゴールかと思われたが、VARの結果、ゴールは取り消しとなる。
その後、G大阪もチャンスを迎える。ウェルトンが高い推進力を見せてボールをつなぐと、宇佐美 貴史がゴール正面まで持ち込みシュートを放つ。しかし、惜しくもクロスバーにはじかれてしまった。
そのまま前半終了かと思われた45+7分、連続攻撃で相手陣に押し込んだ鹿島は、広瀬 陸斗のクロスからレオ セアラが高い打点のヘディングシュートを決めて先制点を奪った。
後半も引き続き鹿島のペースでゲームは進んでいく。55分、最初の交代で、が入る。すると60分、鈴木 優磨がファウルを受けてFKのチャンスを作る。ゴール前でこぼれたボールを、三竿 健斗とつないで最後は鈴木 優磨が流し込み、待望の今季初得点となる追加点を挙げた。なかなか攻撃の形が作れないG大阪は、再三背後への動き出しを見せていたがチャンスを作る。86分にはスルーパスに抜け出してペナルティーエリアからシュートを放つも、GKが左手一本ではじき出す。
ガンバ大阪
--内容的には前半は互角、結果としては0-2となりました。どう受け止めていますか?本当に、前半最後の失点が今日の敗因かなと思っています。 --中断期間ではどういうところにチームとして取り組んでいたのでしょうか?ルヴァンカップ(1stラウンド4回戦・柏戦)は負けてしまって、次のステージも行けなくなって終わってしまったんですけど、そこはしっかり切り替えて、リーグ戦にという気持ちでした。チームの中ではしっかり強度を出して、前からプレスに行くところを意識して練習をやってきて、今日もそれが出せたシーンはありましたけど、ちょっと行き過ぎてレオ セアラ選手や鈴木 優磨選手に収められるというシーンが多かった。行くところ、行かないところをしっかり判断しないと、あの1本のパスで入れ替わってチャンスになってしまうところは感じました。 --試合が終わったあと、サポーターの方々から横断幕というメッセージもありましたけど、どういうふうに受け止めていますか?平日の夜ですけど、こうやって来てくれているサポーターに勝利を届けられないことは選手として本当に悔しいですし、本当にサポーターには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
鹿島アントラーズ
監督
このリスタートって言うんですかね、このタイミングでしっかりと勝てたこと、また守備の部分でもクリーンシートで終えられたことをうれしく思います。これを最低限のベースとして、ここから戦っていきたいという思いと、選手には本当にこのタイミングでしっかりと鹿島らしさというか、全員がハードワークする姿を見せて勝てたことを非常にうれしく思う。ここからまたいろんな戦いが始まっていきますけども、そこに向けてもう準備をしていきたいと、そういう思いでいます。 --以前、「この連戦は楽しんで勝つこと、勝ち続けることが大切」とおっしゃっていたと思いますが、楽しむという観点から見て、あらためて今日のゲームの評価と、この先の期間というのはどのように過ごしていきたいか教えてください。まず今回の試合に向けて、本当に選手がトレーニングの中から、非常に精力的に取り組んでくれたことに感謝しています。 また、「自分を出しながら戦ってほしい」という話をしている中で、少しずつそういう選手が増えてきていること。自信を持ってプレーする姿というのが、自分自身もうれしいです。ただ、最終的にはやっぱり勝たないといけない。勝点3、とにかく今日一番強調したのは、「最後はとにかく勝点3なんだ」という話をしました。どれだけ良いプレーをしても最後に勝ってなかったら自分たちも喜べないですし、サポーターの方と喜び合うというのがわれわれ選手、スタッフの一番の願いなので、そういう意味で言うと、そこをしっかり求めながらやっていきたいというところです。 またこれからかなりの連戦になりますけども、本当にタイトなスケジュールともなれば、選手もなかなか大変になってくると思うので、とにかく全選手がどんなときも準備をしながら戦っていきたいですし、またそういうときこそサポーターの皆さんには今日のように大きな声援で選手を後押ししてほしい。そういう思いでいます。
ガンバ大阪
監督
まずはリーグ戦が再開して自分たちがここから上に行くための大事な試合というところで入ったんですけど、結果的に0-2で、勝点3が取れなかったことを非常に悔しく思います。選手たちはこういう状況でも最後まで相手のゴールに迫るところを含めて、やってくれたんですけれども、結果が出なかったのは自分自身、反省しています。 前半自体は非常に良い立ち上がりから入って、自分たちの時間も作れていたと思いますし、相手のチャンスというものもそれほど途中までは多くなかったと思います。ちょっとしたミスから相手の背後に対するボールとか含めて、少し迫られたと思うのですが、前半は非常にきっ抗した内容だったんじゃないかなと思います。ただ、そういう中でああいう時間帯、アディショナルタイムでスローインの流れからやられてしまったのは非常に悔しいですし、チームとしてまだ、ああいうスキといいますか、人数もいましたし、そういうものがあるんじゃないかなと思います。 ただ、後半はまた自分たちで流れを持っていきたいという中でしたけれども、セットプレーからの失点を含めて相手に流れを持っていかれたなという印象です。 --中断期間中はカップ戦もあった中でいろいろと修正を試みてきたと思いますが、守備で複数失点を喫してしまったことについては?まず守備のところで、ルヴァンカップ(1stラウンド4回戦・柏戦)も含めて自分たちのボールを取られている状況といいますか、奪ったあとに、すぐに奪われてピンチを迎えるという状況が多かった。そういうところでのゲームコントロールといいますか、奪って前に行くのか、ボールを保持するのかというところをミーティングを含めて、練習はしてきました。そういう部分では変なロストは前半は特に少なかったんじゃないかなと思います。ルヴァンカップも含めて、そこは選手たちが修正してくれたと思います。 ただ、ゴール前を含めてのところは本当に一瞬のスキでやられるので、それを防げなかったですし、次はそれを自分たちが決められるようにやっていきたいなと思います。
鹿島アントラーズ
DF 55
植田 直通
--鹿島らしく戦って無失点の勝利でした。振り返っていかがですか?無失点は良かったですけど、ピンチもあったし、そのピンチをいかに減らしていくかというのがこれからの課題になってくると思うし、もう少しこだわりたい部分はあるかなと思います。 --今までの試合に比べると相手の前でつぶす場面がセカンドボールに対しても、クサビのボールに対してもすごく増えたと思うのですが。自分たちが狙いを持っているところではあるので、それをやりたいけどうまくいかない試合も多かったですし、でも、前線の選手たちも切り替えを早くしてそのパスコース限定してくれるおかげで、自分たちも取る回数は増えてきていると思います。自分たちだけの問題じゃなくて前線の選手たちの頑張りがあってのことなので、そこはこれからのチームとしても求めていきたいなと思います。 --レオ セアラ選手ももちろんですが、鈴木 優磨選手にゴールが生まれたということは?彼(鈴木)自身もいろいろと取り組む部分は、この中断期間で自分は見ていましたし、今日は点を決めるだろうなと思っていました。それだけ練習で点を決めたり結果を残していたので、今日はしっかり点を取るだろうなと後ろで安心して見ていました。
FW 40
鈴木 優磨
--ゴールを振り返ってください。長かったですね。だいぶラッキーでしたけど、入るときはこんなもんかなと思いますね。 --鬼木 達監督は練習試合で点が取れていたと話していました。この中断期間で感覚が相当良かったので。あと自分自身のメンタル的にも、今後どうしていきたいかってこともしっかり考えましたし、自分自身の問題を、しっかり一つひとつ解決したことが良かったと思います。 --チームとしても良いサッカーができたのでは?そうですね。やっぱりシャドーの(吉田)湊海ともボランチとも距離感が非常に良くなっているので、カウンタープレスも効きますし、これ続けていければ良い方向に行くんじゃないかと思います。