
好調を止めないFC東京。完封勝利でリーグ4連勝!
秋晴れの土曜日、FC東京はホームで浦和と対戦。試合は後半にFC東京が3点を奪い、クリーンシートを飾った。
FC東京は水曜日に行われた天皇杯3回戦・湘南戦(4○0)から永野 修都、俵積田 晃太、そして古巣対戦となるアレクサンダー ショルツを残し、ほかの先発8人を入れ替えた。その中で、明治安田J1百年構想リーグまで浦和に在籍した石原 広教がリーグ戦4試合ぶりに右SBで先発。これまでどおり[4-4-2]の布陣で試合を迎えた。
対する浦和は、リーグ戦中断前の前節・東京V戦(3○1)と同じ11人をスタメンに起用した。山根 視来は今節の出場でJ1通算200試合出場を達成。フォーメーションは[3-4-2-1]でキックオフした。
立ち上がり、浦和が相手陣内へ積極的に攻め入る。だがFC東京も3分、マルセロ ヒアンがハーフウェーライン手前から独走。最後はDFに阻まれたが、得意のカウンター攻撃を披露した。
互いにチャンスを作りながらゲームを進めるも、得点が生まれない。加えて24分、浦和にアクシデント。チームトップタイの4ゴールをマークする南野 遥海がピッチを退き、オナイウ 阿道が途中出場となった。
FC東京はその後もチャンスを多く作るが、浦和も宮本 優太と根本 健太の両CBを中心に堅守を見せる。スコアレスのまま、勝負の行方は後半へと委ねられた。
後半開始にあたり、浦和は瀬古 樹に代えて渡邊 凌磨を投入。後半立ち上がりは浦和がボールを握ると、53分には相手陣内でFKを獲得。このキッカーをマテウス サヴィオが務め、相手のクリアボールを拾った植木 颯がフィニッシュを放った。
その後も金子 拓郎のクロスに山根 視来が合わせれば、56分にも金子 拓郎の仕掛けからCKを獲得。そこからFC東京がカウンター攻撃に転じるも、シュートまでは至らなかった。
浦和レッズ
--前線の選手を生かすためには、何が必要か。攻撃というところよりも、今日は3失点しているので、そこをフォーカスしたほうがいいかなと思っています。 --勝っていかないと順位が上がらない中、どんなふうにゲームを振り返っているか。振り返りというか、試合前にも今日が山場というか、相手も調子の良いチームですし、力のあるチームなので、自分たちだけでどうのこうのできる問題ではないんですけど、ただ、苦しいゲームの中でも勝ちを持ってこられていたことにここまでの試合の中で自信はもちろんありました。今回は点数的にも初めて今季ゼロだったというのもあると思うので、そこは良い意味でチームに刺激も入ったと思うし、このままで終わるクラブ、チームでもないので、もっと自分たちで意見交換しながら、改善しながらやっていければと思います。
--守り切れていない要因は?ボールの失い方で何か感じるか。後ろの選手がしっかりとイージーなミスをしないことが1つ、チームの流れとしても大事になってくるし、こういうアウェイ(での戦い)で、前半も少し危ない場面もありましたし、自分たちが招いてしまうピンチというのも減らしていかないといけない。点が入らなくてもやっぱり流れってあるので、そういったところは本当に緊張感を持って全員がやらなければいけないなと感じています。 --選手間の幅が広いように見受けられた。広いかなと思います。1人の選手が抜かれたときにしっかりとカバーに行けることが非常に大事になってきますし、相手ありきなので難しさもあるんですけど、基本的なところは自分たちでやってきたことでもあるので、みんなで意識してやっていきたいなと思います。 --浦和が上位のチームに勝つためには、どんなことが必要か。今日は比較的相手が前から来るというより、ボールを自分たちが持っている中で、チャンスがなかなか作れなかったのが反省点かなと思います。 相手が強くなったときに前から来ないチームに対してどう崩していくかは、もっともっと追求してやっていかないといけないなと思っています。 失点数が多いというところは、試合を難しくしてしまっていますが、そこは後ろの選手だけではなく、全員で、自分の頭を越えたらしっかり戻るとか、そういったところの意識づけはみんなで持っていきたいと思います。
FC東京
監督
しっかりと勝利に結びつけることができたことは非常に評価できるところでもありますし、(失点)ゼロで抑えたというところ、ここまで続いていることをまたさらにもう1試合加えることができたというところも非常に満足はしています。 前半、少しわれわれが良い形を見せているような雰囲気はありつつ、やはりそこでのクオリティーがなかなか発揮できない。本当にボールをロストし過ぎる、ボールをすぐに投げ捨ててしまうような、ちょっとクオリティーの高さを出せなかった。低かったというか。そこでなかなか良い攻撃につながらなかったという部分があったものの、後半少しオープンになって、われわれの良さというものが出て、それが得点に結びついたゲームではあったかなと。 ただ、難しいゲームであっても耐えるところはしっかり耐えながら、うまくいかないところはうまくいかないと下を向かずに、ネットを揺らすまでやり続けるということがしっかりとできたゲームだというふうには思っています。 --後半も立ち上がりは少し押されていた。交代で流れが変わったのか、それ以外の勝因があったのか。少し序盤はいまおっしゃられたような展開ではあったかなと思いますけども、徐々にわれわれがある程度見込んでいたというか、彼らのウィークとなるようなポイントでしっかりわれわれがボールを握り返すというか、そこをうまく経由しながらオープンな中での速い攻撃というものが何度か続いた中で、そこをしっかり仕留められたというところが彼らの自信にもなったと思います。チームの自信になったと。それは攻撃だけの勢いではなくて、やはり守備であったり、ゲームをしっかり読んで、われわれがずっと攻め続けるわけではなく、リードをどう守っていくかというところだったりも、ある程度しっかりとできた部分があったと思うので、そこは非常に良かったのではないかなと。交代で何か、という感じは自分ではあまり受け取っていないかな、という感じです。 --これだけ無失点が続いている要因は?うまくいったところももちろんゲームの中ではありますけれど、各試合でやはり学びになるようなところが必ずあります。自分たちのうまくいっていないところ、これは通されなかったけれど、通っていたら危ないよねというところ。そういうところを一試合一試合、必ずつぶせるように選手ともやり取りはしています。こういう期間が短い中では本当にポイントを絞って、試合前に分析のコーチからもしっかり伝えてもらっていますし、守備を担当してくれているコーチからも個人個人、それと関連性のある選手に対してのコーチング、インフォメーションというのがあるので。できているということよりも、やはり「できていない」、「これやられたら危ないよ」というところを一試合一試合、教訓となるようなところをつぶしていることがいろんな意味での厚みにつながっているのかなと。みんなの見る目がどんどん肥えてきているのかなと思います。
浦和レッズ
監督
10月に入っても多少今日は暑さがありましたけども、涼しくなってくるときに自分たちの良さというのがより武器となるように、今日の試合も臨んだつもりですけれど、一言で言って、前半と後半の自分たちがやってきた内容的な進化と、この0-3という結果については、こんな言い方をしたら正しい言い方じゃないですけど、もったいない試合だったな、というふうに思います。 ただ、いま選手たちにも伝えましたけども、特にセカンドハーフは交代選手も入れながら、自分たちの流れで攻められていただけに、あの1本の少し集中力を欠いたプレーで、相手に栄養を与えてしまったと。だからこそ、やっていかなければいけない、準備しておかなければいけないことを準備させられなかったなって、監督としての責任をすごく感じています。 当初僕が予想していた以上にFC東京さんの前線や、全体の足が止まるのが早かった印象だったので、もう、かさにかかって後半に行けるというところで、少しもったいない形というか、もちろん反省しなきゃいけないんですけども、あそこで得点を取る、逆に取れなくてもああいうプレーを誘発するようなことを起こさないというところで言うと、勝ち方の幅、勝てる戦略的なものも含めてまだ狭いなと思います。 ただレッズの選手たちは、まだそういうところの琴線に触れて、自分たちが自分たちでなんとかするというところに伸びシロがたくさんあると思っているので、ハーフタイムも選手からいろんな提案や、自分たちで話すことも増えましたし、それはレッズにとってはすごく良いことだと思います。 今日の展開で3点差をつけられている自分たちを忘れないで、悔しさだけを残して次に向かっていきたいと思います。ただ用意してきたこと、FC東京さんに向かってやってきたことというのは、自分たちらしさを出せただけに、すごく完敗のように見える試合なのが悔しく思います。引きずってもしょうがないので、切り替えて次のルヴァンカップ(1stラウンド3回戦・)横浜FC戦に向かっていきたいなと思います。
FC東京
MF 7
安斎 颯馬
--自身の得点シーンを振り返って。長倉(幹樹)選手が抜けたときにマイナスに入ろうと思っていたんですけど、マルセロ(ヒアン)選手がそこに入ってくれているのが見えて、後ろの選手がそこにつられそうな雰囲気を感じ取っていたので、僕はそこの前を取れるなというのがあって、本当に良いボールが来たので流し込むだけでした。 --長倉選手とは目が合っての連係プレーだったのか。いや、長倉選手なので必ず裏をかいてくる。3点目のアシストのときもそうですし、(自分の得点シーンも)必ず何かひねってくると思ったので、簡単なマイナスより、絶対あそこを通してくると思って信じて走り込みました。 --思いどおりのボールが来た瞬間は?流し込むだけだったので、アシストに感謝したいと思います。
FW 10
佐藤 恵允
--今季リーグ戦初得点。ここまで長かったですし、監督の期待だったり、チームの期待に応えられず、自分自身まだもっとやらなきゃいけないなと思っていたので、やっと決められたなという感じです。ここからもっとやっていかなきゃいけないので、これに満足せずにどんどん決めていきたいと思います。 --ルヴァンカップ1stラウンド2回戦・愛媛戦のゴールで勢いづいたか。カップ戦ですけど、ゴールはゴールなので、そこからちょっとずつ自信も戻ってきてはいると思います。どの試合でもゴールを決めるのが得点感覚や決め癖につながってくるので、どの試合かは関係なく、点を決めようとは毎回思っています。少なからず自信にはなったのかなと思います。 --長倉 幹樹選手には声をかけたことでパスが出てきたのか。声をかけたんですけど、(それに)正直気づいていると思ったんですけど、声じゃなくて「見えていた」って言っていたので。すごいですよね(笑)。 --チームメートも待っていたゴールではないか。チームのみんなも、やっとかみたいな。待ってくれていたので、そういうのも含めてうれしかったです。