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明治安田J1第10節、清水がホーム・IAIスタジアム日本平でG大阪と激突する。両チームともに長期連戦の最中にあり、総力が問われるゲームだ。
ホームの清水は、現在リーグ戦3連勝中と波に乗っている。もっとも、前節は水戸を相手に劇的な逆転勝利をやってのけたが、同試合から中2日で迎えた14日には、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド3回戦で横浜FMに1-2と敗北。今季公式戦初の逆転負けを喫し、ルヴァンカップからの敗退が決まった。
現在のチーム状況について、吉田 孝行監督は「ケガ人がかなり増えてきたので、そこは懸念要素です」と明かす。一方で、指揮官は「強いチームには、常に高い競争意識がある」とも口にする。
先の横浜FM戦では、水戸戦からスターティングメンバー11名を入れ替えるなど、ターンオーバーを敢行した。つまり、水戸戦で長い時間プレーした選手のうち、横浜FM戦をスキップした選手は万全な状態で今節を迎える。そうした選手たちに加えて、現在の序列を明確に覆す選手の出場にも期待したい。
現在のチームで注目が集まるのは、藤井 智也だ。直近の公式戦では6試合連続でベンチスタートとなっているが、途中出場して流れを変える“ゲームチェンジャー”として抜群の存在感を放っている。
「(ベンチスタートに)劣等感がなくなった。スタートじゃないことが評価を落としているわけではないですし、自分に与えられた役割を遂行したい」と語る快足ウインガーは、水戸戦、横浜FM戦と、現在は公式戦2戦連発中。後半に入り、チームのギアを1段階も2段階も上げられる存在がいることは、いまの清水にとって非常に心強いポイントだ。

“ゲームチェンジャー”として抜群の存在感を放つ藤井智也
対してG大阪は、リーグ戦では第1節・浦和戦での勝利を最後に白星がなく、現在は8戦未勝利と苦しい状況が続く。その中で行われた天皇杯、AFCチャンピオンズリーグElite 2026/27(ACL Elite)の戦いでは勝利を挙げているが、決してチーム状態が良いとは言えない。
ただし、清水の吉田 孝行監督は「結果だけを見ると調子を落としていますが、もともとポテンシャルがあるチームで、注意しなければならないポイントも多い」と警戒する。個の力に秀でたタレントはそろっており、イッサム ジェバリを中心とした攻撃は歯車がかみ合えばJ1でも屈指の破壊力を誇る。青黒の背番号11が周囲を生かしながら、自らも輝く状況を作り出せたならば、チームとしてリーグ戦で5試合ぶりの得点を挙げる可能性はグッと高まるはずだ。

G大阪はジェバリを軸にして、チームとして5試合ぶりの得点を挙げたい
G大阪は13日にACL Eliteリーグステージ第2節のニューカッスル・ジェッツ(オーストラリア)戦を戦い、3-1で勝利。同試合から今節までは中3日の間隔が空くものの、長距離移動を経て準備を進める形となる。吉田 孝行監督は神戸を率いていた頃に長距離移動の難しさを体感しているからこそ、「彼らにとってはかなりキツい部分があると思う」と述べる。
限られた時間の中で準備をしなければならないのは清水も同じだ。ケガ人の発生、中2日が続く連戦など、不安要素もゼロではないが、このG大阪戦で勝利を挙げれば、リーグ戦の連勝は『4』に伸びる。ホームで歓喜の瞬間を迎えるべく、吉田 孝行監督は「サポーターの力を借りて、ともに勝利のために戦えればと思っています」と共闘を呼びかけた。
[ 文:榊原 拓海 ]