28日に行われたJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド4回戦から中2日で今節を迎える両チーム。水戸はC大阪に1-3で敗れ、広島は横浜FMに3-4で敗れた。タイトなスケジュールでの試合をいかに戦い抜くか。両チームの総合力が問われる戦いとなりそうだ。
水戸は前節・FC東京戦で0-6の大敗を喫し、リーグ戦6連敗。順位を17位まで落とした。そして試合翌日には樹森 大介監督の解任と、森 直樹氏の監督就任が発表された。
今季J1リーグ戦初挑戦となっている水戸。2025シーズンは森 直樹監督の下で堅固な守備をベースに戦い抜き、クラブ初となるJ2制覇を成し遂げた。そして、J1に戦いの場を移した今季、樹森 大介前監督の下、新たなスタートを切った。
J1で勝つために、より攻撃的な姿勢が必要だと考え、森 直樹監督が築いた堅守をベースに、ビルドアップのロジックをチームに落とし込んでいった。明治安田J1百年構想リーグを経て新たなスタイルを築き上げた水戸は、開幕戦こそ敗戦を喫したが、そこから5試合負けなしで、第6節終了時点で勝点9を手にすることに成功。上々のスタートを切ったかと思われた。
しかし、第7節・川崎F戦で0-1の敗戦を喫すると、チームはそれまでの勢いを失い、失速していってしまった。第8節・横浜FM戦を0-2で落とすと、中断期間を経て行われた第9節・清水戦では先制しながらも逆転負け。第10節・浦和戦では開始10分で退場者を出して約80分間数的不利の戦いを強いられ、粘り強く戦い抜いたものの、終了間際にゴールを決められて敗れてしまった。さらに主力選手にケガ人が続出したことも影響し、前々節・岡山戦、前節・FC東京戦と立て直すことができないまま悪夢の6連敗を喫し、監督交代の決断が下された。
そして、監督交代後初陣となったルヴァンカップ4回戦・C大阪戦は1-3で敗れはしたものの、2025年の戦いを彷彿とさせるタイトな守備と、スピーディーな攻撃を仕掛けて果敢に相手ゴールに向かう積極的な姿勢を披露。チームとしての変化を感じさせた。そこからいかに進化させることができるか。森 直樹新監督の手腕に期待がかかる。
一方の広島はルヴァンカップ4回戦では敗戦を喫したものの、前節・清水戦では4-0の快勝を収めた。リーグ戦では直近6試合で5勝1敗と圧倒的な強さを見せており、今節もその自信を胸にアウェイに乗り込んでくることだろう。
ケガ人が多く、選手起用など指揮官が頭を悩ませているところはあるが、チームとしての一体感は失っておらず、エースの鈴木 章斗を中心としたパワフルな攻撃は水戸の脅威となるに違いない。広島らしい、相手に対して圧力を掛けるスタイルを発揮して、勝点3をつかみ取りにいく。

広島は鈴木章斗を中心にどんどん圧力を掛けていくはずだ
今節の注目は、小学生時代から広島のアカデミーで育った水戸の仙波 大志。今季水戸に完全移籍を果たした仙波 大志にとって、今節は人生で初めて広島と対戦することとなる。水戸の司令塔として成長した姿を見せ、勝利という形で恩返しをしたい一戦だ。

仙波大志は初めての広島戦に臨む(写真は2026/27 ルヴァンカップ4回戦・C大阪戦)
[ 文:佐藤 拓也 ]