
2026/11/1 (日)
第13節
3
勝利したチームは降格圏を脱出する可能性があり、敗れたチームは今節終了時点の最下位が確定する。フクダ電子アリーナで行われる千葉vs福岡の一戦は、両者にとってまさに前半戦の大一番だ。
千葉は、明治安田J1第12節を終えて1勝4分7敗で最下位。第6節・G大阪戦で今季初勝利かつ17年ぶりのJ1での勝利を得て以降、5試合勝利なしで迎えた前節・C大阪戦は、衝撃的な結果となった。
23分に18歳の姫野 誠が自身J1初ゴールを決めて先制し、主導権を握り続けたまま前半を終え、後半の立ち上がりにエリソンが今季2ゴール目をマーク。理想的な流れで2点をリードした。
ただ、その後は食らいつこうとするC大阪に押し込まれる展開が続く。なんとかラインを上げながら相手をゴールから遠ざけ、ボールを保持した場合は相手陣で時間を使おうと試みた。しかし、7分が提示された後半アディショナルタイムの90+6分にCKから失点を喫すると、90+8分、横山 夢樹にカットインからのスーパーゴールを叩き込まれ、まさかのドローとなった。
6試合ぶりの勝利が寸前でお預けとなり、試合後のロッカールームは同じく後半アディショナルタイムの失点で引き分けとなった第9節・長崎戦後のように絶望的な雰囲気になったという。ただ、2日間のオフを挟んで福岡戦に向けて始動した10月28日のトレーニングでは、選手たちは前を向いていた。
この数試合ではゴールやアシストだけでなく、攻守での連動性や守備での貢献度が光り、チームにフィットしてきたエリソンは言う。
「悔しい、歯がゆい気持ちはまだ残っているけど、下を向く必要はまったくない。自分たちが練習で取り組んでいることを試合のピッチでしっかりと表現できている手ごたえがある」
そして、今節も活躍が期待される“闘牛”は続ける。
「みんなが知ってのとおり、福岡戦はすごくキーポイントになるゲーム。とにかく大事なのは勝つこと。何がなんでも勝利が必要。泥臭いゲームでも勝たなきゃいけない。オウンゴールで勝つようなゲームも必要になってくる。勝つことで僕たちはもっと上向きに進むことができる」

エリソンは2試合連続ゴールを挙げ、チームを勝利に導けるか
千葉と勝点で並び、得失点差で上回る19位の福岡も、この試合で勝利して上向きに進みたいという気持ちは同じだろう。第9節・岡山戦で勝利したあと、現在は3連敗中と苦しい時期を過ごしている。
特にこの3試合では複数失点が続いている。東京Vに今季初勝利を献上してしまった前節のあと、塚原 真也監督は「まず堅守を作らないと」と話し、自分たちの良さにもう一度立ち返ることを示唆した。アグレッシブな戦いを取り戻した残留争いのライバル・千葉に勝利するためにも、強固な守備を取り戻すことは重要だろう。
その上で、いまのチームの中心であり、JFA・Jリーグ特別指定選手時代も含めて2019年から2023年まで千葉でプレーした見木 友哉が古巣に“恩返し”できるかどうかに注目だ。

見木友哉はプロとしてのキャリアをスタートさせた古巣との一戦に臨む
あくまで38試合中のうちの1試合。まだ長いシーズンの13試合目に過ぎないが、この試合の結果次第でメンタル面を含めた両者の状況は変わっていくだろう。極めて重要であり、注目の一戦である。
[ 文:菊地 正典 ]