東京Vが二度リードを奪い、アウェイで勝点3をつかみ連勝
14位・長崎と18位・東京Vが、長崎の地で激突した。長崎はエメルソンが今季初スタメン。東京Vは染野 唯月が出場停止から復帰し、早速先発メンバーに名を連ねた。
勝点が近く、ともに順位を上げたい両チームの対戦とあって、序盤から球際の激しい熱戦となる。長崎は左サイドから、東京Vは前線に立つ一美 和成の空中戦の強さを生かして相手ゴールを目指す。
長崎は13分、ジョナタン ジュニオールがボールを奪うと、右へ展開。マテウス ジェズスがスペースへボールを蹴り出し、スピードを生かして突破すると、右足でクロスを送るも、中央のジョナタン ジュニオールには届かない。16分には東京VがFKを起点に新井 悠太が右足でミドルシュートを狙ったが、これは枠の左に外れた。
長崎は横幅を使った攻撃を増やし、マテウス ジェズスを起点に左右に揺さぶってクロスを送り込んでいく。ただ、両者ともに守備での集中力が高く、なかなかゴール前で決定機を作るには至らない。
33分には東京Vが左サイドでのつなぎから局面に人数を集めて崩し、藤本 寛也のパスに溝口 修平が抜け出したが、惜しくもオフサイド。その4分後には長崎がボールを保持し、長谷川 元希の背後へのパスにマテウス ジェズスが反応。ペナルティーエリア内で胸トラップから左足を振ったが、このシュートはゴールの上へと外れた。
齋藤 功佑の負傷により森田 晃樹が投入され、長い時間となった前半アディショナルタイムには両者がゴールへ迫る。長崎が米田 隼也のボール奪取から中央を運んで左へ展開。ジョナタン ジュニオールの左足でのシュートは枠の左へ外れた。
45+12分、東京Vがペナルティーエリア内で染野 唯月へつなぎ、シュートフェイントでタイミングをずらして右足シュート。これが決まり、東京Vが1点をリードして前半を折り返した。
1点を追いかける長崎は後半開始から、を投入。が右CBへ1列下がり増山 朝陽が右ウイングバック、保田 堅心が1トップに入った。53分にはこの試合で何度も突破を見せていたエメルソンがペナルティーエリア内まで進入するも、ブロックに遭いシュートは打ち切れない。追加点を狙う東京Vは安定した守備を見せ、63分にはスローインを起点に染野 唯月が右足シュートを放ったが、長崎のGKが好セーブ。より攻撃の意識を強めたい長崎は、とを投入。前線とサイドの活性化を図る。東京Vも交代枠を使い、とをピッチに送り込む。すると76分、のパスに岩崎 悠人が左サイドを抜け出し、マイナスのクロスを送る。これにチアゴ サンタナが左足を合わせる。途中出場の2人が絡んだ長崎が、同点に追いついた。だが、運動量で上回る東京Vは81分、溝口 修平が左ポケットを取り、中央に折り返す。一美 和成が決め、東京Vが再びリードを奪う。長崎は89分、同点ゴールと同様の形からチアゴ サンタナが左足シュートを放つも、今度はゴールの上に外れる。最後まで運動量を落とさなかった東京Vが、2-1で勝利し、連勝を『2』に伸ばした。
東京ヴェルディ
相馬(直樹)監督になってから、ボールサイドに関わるというのがサイドハーフの役割でもあったので、同サイドにあるときはサイドに張ったり、ローテーションしながらやっていました。今日の試合に関して言えば、内側にスペースがあるなというふうに思っていたし、試合をやっていく中で、(藤本)寛也くんが「ボランチの脇が空いている、スペースがある」というふうに言っていたので、そこら辺を意識しながらやっていました。 --チームの攻撃の狙いとしては左サイドから点を取る形が多いですけど、この試合に向けてどういった狙いを持っていましたか?そこまで意識的に何かをやっているわけではないですし、決まり事を決めているわけではないが、タイミングと距離が良いなと個人的に感じていて、あとは多分(溝口)修平のおかげですね。
V・ファーレン長崎
監督
このゲームと、それから次節・福岡戦はしっかり勝たないといけない特別なゲーム。価値のあるゲームではあったと思います。そういったところで、今日たくさんのファン・サポーターの皆さんに来ていただいてのこの結果というのは、僕自身はまったく受け入れることができない。 ただ、これはもうどうすることもできないので、焦点をどこに合わせていくかというところをしっかりとやっていかないといけないと思っています。 ゲームの入りは比較的悪くはなかったと思いますが、今日一番手こずったのは、アンカーの齋藤(功佑)選手。のちに森田(晃樹)選手になりましたが、そのアンカーを抑えていくのがすごく難しかった。一応対応はしますけども、ボールの角度が変わったり、ポジションが変わったときについていけない状態がどうしても生じてしまう。理由はシステムのミスマッチにあります。もっともっと選手たちの流動的なアプローチと、それから連続性が必要になってくる。その2点がこの試合の中で、90分間を通した中で苦労させられました。
東京ヴェルディ
監督
もちろん相手のサポーターの圧というのがあるスタジアムなのは分かっていましたけども、その中でも一緒に戦ってくれたサポーターの皆さんに本当にまずは感謝申し上げたいなと思います。今日は足をつってしまうような選手が出たりというような、タフなゲームになりました。前半開始からかなりテンションの高いゲームだったんじゃないかなと思います。そこのところにおいて非常に難しいゲーム、ちょっとズレる、こぼれ球がどっちに出るというところで攻守が変わるゲームだったかなと思っています。 そういう意味では非常に難しかったと思っていますし、ただそれを選手たちが慌てることなく、自分たちのゲームのリズムにしていってくれたこと、そして良い時間帯でまず1点目を取ってくれたこと。それともう1つ、追いつかれてしまったんですけどもそこから前に出るパワーを交代選手含めてチームとして出せたこと。その辺りというのは非常に良かったかなと思っています。 --これで3戦連続複数得点になりますが、いまおっしゃった「自分たちの良さを出せた」というところをもうちょっと詳しく教えてください。要はわれわれが前に重心をかける、イコール相手は後ろの重心になります。それに対して前向きの状態でボールを拾い直すことができたときに、もう一度ボールを動かすというのが非常に良かったところになると思っています。そこで拾ったところでもう1段スピードアップするタイミングとかももっとあっていいですし、そういうので行き切るシーンというのも、今後は作っていきたいなとは思っています。 ただ、しっかりとボールを握るところを作れている。それも相手陣に入って、ボールを自分たちが動かすというところを作れている。その辺というのは最終的にゴールにつながっていっているところだと思っています。
V・ファーレン長崎
MF 8
岩崎 悠人
勝たなきゃいけない試合で負けたのは反省しなきゃいけないです。本当にあとがないので、来週の“九州ダービー”(福岡戦)は絶対勝たなきゃいけないと思います。 --得点シーンについて、高木 琢也監督があのようなプレーをもっと前半から出したかったと話していましたが、後半どういった指示を受けて入りましたか?前に前にフルスロットルでという感じだった。個人的には特徴が出たシーンが何回かあったので、そこはチームに良いプレーができたかなと思います。 --前半ベンチから見ていて、攻撃でもう少しアクセントを加えられたら良かったなと感じる部分、また自分が出たことで前に前にという部分以外で何か意識したことはありますか?前半から左サイドに関してはクロスがけっこう上がっていたので、ボールが入ってくることは分かっていたんですが、もう少しえぐった位置からのクロスというのはなかなかなかったので、自分はそこができるかなと思って、前半ずっとイメージはしていました。
MF 16
エメルソン
--今季初スタメンでしたが、この試合に向けてどのように意気込んで入りましたか?このチャンスをいただいたことに対して、すごくうれしく思っています。それに応えるように、自分のプレーをなるべく多く出せるようにしました。残念ながら結果にはつながらなかったです。でも個人評価としては、久しぶりの試合であったが、良かったんじゃないかなと思います。 --連戦期間で練習試合もない中での久しぶりの出場となりましたが、それでも体のキレはすごくよく感じました。自身としてはどうでしたか?練習試合とかがない割には、練習の取り組みで努力したり、個人のトレーニングだったりとか(によってキレが出せた)。チャンスが来たときには非常に良い状態で試合に入りたかったので、今回もそのように意識して準備したおかげで、これぐらいのキレを出せたんじゃないかと思います。