2018年以来のJ1昇格を目指す長崎は、昨季の明治安田J2で12位。手倉森 誠監督を新たに迎えて1年でのJ1復帰を目指したが、1年を通じて戦い方が定まらずに昇格レースに絡めなかった。失意のシーズンを受けて、今季は10人の選手が新たに加わった。守備陣には二見 宏志、フレイレとJ1から屈強なDFを獲得。前線にはブラジル1部リーグで確かな実績を誇るルアンを迎え入れた。また、戦術面でも今季は3バックの導入にもトライしている。昨季の4バックと合わせてチームは幅を広げている。練習試合でも勝利を重ねており、チームは良い状態で開幕を迎えられるはずだ。
一方の栃木は昨季のJ2で20位。シーズンを通して下位に低迷したが、ラスト4試合で勝点10を獲得するなど猛チャージを見せ、最後は勝点で並んだ鹿児島を得失点差で上回り、奇跡的な残留劇を演じてみせた。田坂 和昭監督が指揮を執って2年目となる今季は14人の選手が新たに加入(期限付き移籍からの復帰を除く)。昨季はシーズン終盤にチームとしての戦い方が明確に定まったことがJ2残留へと結びついた。今季はそのベースを維持しつつ、躍進を目指すことになる。
長崎はJ2に参入した2013年以降、開幕戦は4勝1分2敗、J2に限れば4勝1分1敗と高い勝率を誇っている。また、長崎のサポーターが楽しみにしているのは髙杉 亮太の存在だろう。長きにわたって長崎でプレーし貢献してきた髙杉は昨季限りで契約満了となり、今季から栃木へ。長崎サポーターからの愛情も深い髙杉がいきなりかつてのホームのピッチに立つかどうかはこの試合の大きな注目ポイントだろう。
[ 文:杉山 文宣 ]