琉球は前節、アウェイで北九州と対戦。前半はスコアレスで折り返したものの、後半序盤に失点。一度ほつれた守備網は最後まで直らず4失点を喫した。また、ここまでは立ち上がりで失点するケースが目につく。「厳しくアプローチを掛けて相手の自由を奪うところであったり、集中力を高めて入らなければいけないにもかかわらず、フワッとした流れで入ってしまい、過ちを繰り返してしまっている」。そう話す樋口 靖洋監督は北九州戦のあと、選手の前で「今年も同じことを繰り返すのか」と伝え、そのふがいなさを闘争心に変えて次に生かすべく気を引き締めた。
一方で攻撃陣も、縦パスで攻撃のスイッチを入れようとするも、北九州のハイプレスに遭い苦戦を強いられた。「元気のある相手にこういう展開になることは自分の中では想定内だったし、焦る必要もなかったが……」と話す富所 悠だったが、受け手と出し手の呼吸が合わずパスミスが目立ち、少ない決定機も生かせなかった。
開幕3試合で総得点は『1』のみ。攻守にアグレッシブさを求める琉球において、強度はまだまだ発展途上であり「一つひとつのプレーの質、そして戦いにおいて完敗だった」(上里 一将)北九州戦を払しょくするため、信念を貫きたい。
対する徳島は前節の京都戦、先制点を許したあとの78分に途中出場の河田 篤秀のゴールで引き分けに持ち込んだ。ハイプレスで主導権を握ろうとする徳島だったが、「想定していた以上に相手にボールを保持された」(リカルド ロドリゲス監督)と、狙いどおりの展開とはいかなかった。琉球もボールを保持するサッカーを示しているだけに、京都戦での経験が生かされる場面はありそうだ。
ここ2試合はリモートマッチで実施されたが、今節からは人数の制限付きではあるものの有観客試合となる。スタジアムでサポーターに見守られながら、両者のアグレッシブさが際立つ試合展開が予想される。
[ 文:仲本 兼進 ]
