ましてやホームの町田にとって、栃木は3分3敗と過去のリーグ戦で勝利がない相手。「手堅いチーム」と深津 康太が評しているように、六度の対戦で町田の無得点試合は『5』にものぼる。ハードでタイトな守備は、栃木のクラブとしての伝統でもあるため、過去の対戦ではゴールを奪うことすら困難だった。さらに今季の栃木は圧倒的なプレッシングで相手からボールを奪い、相手に余裕を与えないスピーディーな攻守転換をベースとしたスタイルを標ぼうしているという。今季ここまでの6試合はいずれも1点差ゲーム、もしくは1-1のドロー。複数得点を奪えていない変わりに、相手にも複数得点を許しておらず、開幕4連勝で絶好調だった大宮に土をつけるなど、今季のJ2の中でも屈指の曲者と言えそうだ。
ゲームの展望としては、ハードワークを身上とするチーム同士の試合らしく、“セカンドボールワーク”が1つの焦点。町田は前節の水戸戦で「ことごとくセカンドボールを拾えなかった」(佐野 海舟)ことがチームとして後手に回る原因となっていたため、より“アラート状態”で臨んでくるはずだ。もちろん、栃木も勝利した2試合はセカンドボールワークで優位に立てたことが白星につながっているだけに、一歩も引かない戦いを挑んでくるに違いない。
いずれにせよ、ピッチの至るところで生じるであろうボールを巡る攻防の一瞬一瞬から目が離せない。町田と栃木の一戦は、そんな“タフバトル”になりそうだ。
[ 文:郡司 聡 ]
