前節の大宮戦を迎えるにあたり、選手1人に対する新型コロナウイルス感染症の陽性疑いがあり、当日に急きょ試合中止となった福岡は、まずは心身両面でのコンディション調整が重要に。今節・甲府戦に向けた準備の初めの段階で「いつもより少しトーンダウンした雰囲気だった」と言う長谷部 茂利監督も「試合に臨む姿勢や気持ちを作っていきたい。試合をやる以上、ホームだし、甲府から勝点を絶対に取るんだというところを見せたい」と気持ちの切り替えが大事だとした上で、「スペースの管理」もポイントの1つに挙げた。つまり甲府の鋭いカウンターに対するケアだ。明治安田J2第5節から3試合連続でウノゼロを実現して得た守備面での自信を、甲府のカウンター対策の中でどう表現していくのかに注目したい。
一方の甲府が3試合ぶりの勝利を挙げるためには、福岡の堅守をいかに崩すかがポイントとなる。得意のカウンターを警戒する福岡の守備網をどうやってかいくぐって、効果的な速攻として成立させるのか。さらに、ここまで実績を残して自信を持つセットプレーからのゴールも、堅守の福岡から得点を奪うための有効策となるはず。当然、福岡も警戒してくるはずなので、そこでの攻防も見どころの1つに。ちなみに、福岡もここ3試合で奪った3得点はいずれもセットプレーからのもので(1点はスローインからの流れ)、いずれもエミル サロモンソンのアシストによるものだ。
お互いのストロングポイントへの警戒、つぶし合い、といったところで緊張感あふれるゲームになることが予想されるが、スキを見せず、スキを逃さず突いて勝点を手にするのは果たしてどちらのチームに?
[ 文:島田 徹 ]


