前節はアウェイで水戸と対戦した長崎。先制しながら逆転を許す厳しい展開だったが、後半に再逆転で勝利。首位としての力を見せつけ、アウェイでの3試合を含む今季最初の5連戦を1つ勝ち越して終えた。メンバーを入れ替えながらも結果を出してきたことでチームとしての総合力は増し、ボール保持の質も試合を重ねるごとに高まっている。過密日程による連戦の中で疲労の蓄積を軽減できるような戦い方を展開することができており、チームとしては充実の戦いぶりを見せていると言っていいだろう。
一方の大宮は苦しい状況が続く。前節はアウェイで愛媛と対戦。先制される展開でいったんは追いつくも、終了間際にPKから決勝点を献上。これで3連敗となり、連続未勝利は5試合となってしまった。課題は明白であり、得点力に尽きる。13試合で13点と得点力の欠乏がそのまま、結果に直結している。そこでチームはカンフル剤を注入した。26日に横浜FCからイバの獲得を発表。2016年からの4年間でJ2において78得点を叩き出したノルウェー国籍ストライカーに苦境脱出を託すことになる。チームに組み込みやすいFWということも考えれば、選手登録が完了すればこの試合でのデビューも十分に期待できるだろう。
開幕前は昇格レースの本命と見られた両者だが、大宮の消化試合が1つ少ないとはいえ、長崎が12ポイントものリードを手にしている。長崎としては、眠れる獅子を起こさないためにもホームでしっかり叩いておきたい一戦だ。長崎が首位を堅持するのか、大宮が暗雲を振り払うのか。注目の一戦だ。
[ 文:杉山 文宣 ]