セットプレーが脅威となれば、相手はファウルを犯さないよう慎重な対応にならざるを得ず、安易にCKにも逃げられなくなり、ひいては崩して点を取るためにもプラスに働く。戦術的なクオリティーを重視して大幅にメンバーを入れ替えずに戦っているぶん、右の佐藤 優平、左の福村 貴幸らキッカーの疲労は気がかりだが、そのためにも自分たちがボールを保持し、相手を押し込む形でゲームを進めたい。
対する愛媛は前節、こちらも町田をボール支配率64%と圧倒しながら、ビルドアップ時のGKとDFの連係ミスから2点を失って敗戦。保持率では6位と主導権を握って進める試合が多いが、ここまで順位は19位とその内容が結果に結びついていない。第4節から10戦勝ちなしが続き(3分7敗)、11試合ぶりの勝利となった大宮戦の終盤では、逆に相手にボールを持たれる展開から終盤に長沼 洋一の個人技でPKをゲットして勝ち越した。
東京Vを相手に愛媛がポゼッション勝負を挑むのか、それとも大宮戦のように割り切った戦い方を選択するかにまずは注目。また、愛媛はセットプレーからのゴールが総得点の半数近くを占める。長身選手の少なさは東京Vの弱点だけに、愛媛としてはゲームプランに織り込みたいところだろう。
[ 文:芥川 和久 ]
