愛媛は11試合未勝利という一時の不調からは脱したように見えるが、大きく好転したとはいえない状況が続いている。気にかかるのはチームが目指す“ボールを大切にする”スタイルがややおざなりになっていることだ。直近2戦で対戦した東京V、北九州はいずれも愛媛と同じ方向性を持ったポゼッション型のチームだが、それら相手にボール支配率で大きく下回っただけでなく、らしくないロングボールばかりが目立っている。それでも東京V戦は粘り強く守って勝点3を得たが、前節・北九州戦は攻守ともに相手に何もさせてもらえず。愛媛にとってのポゼッションは攻撃であると同時に相手の攻撃を防ぐ守備の側面も強いが、持ち味を出し切れなければ疲労が蓄積していくだけ。今節ではあらためて自らの強みにフォーカスして臨みたい。
苦しい状況にあるのは千葉も同じ。直近6戦で5敗を喫するなど勝利がなく、試合内容もポジティブな面を見いだしにくい状態。不調の要因は守備面にある。6戦続けて複数失点を喫するなど、守備の脆さを露呈。得点力に関しては大きな問題がないだけに、まずはその引き締めが喫緊の課題となる。戦力面の優位性を生かし、ターンオーバーでラインナップをフレッシュに刷新しつつ、中2日のタフなスケジュールを味方につけたい。
ともにここまで波に乗り切れていないチーム同士。順位浮上のきっかけをつかむことができるのはどちらか。
[ 文:松本 隆志 ]