その北九州は開幕から2連敗でスタートしたものの、明治安田J2第7節から9連勝で2位に浮上。前節の水戸戦は0-3で敗れたが、首位での折り返しに成功した。東京Vは8月23日の第14節にアウェイで北九州と戦ったが、相手の高い強度のプレスと走力に圧倒されて1-2で敗戦。ボール支配率でも相手に上回られたのは今季唯一だった。
ただ、そんな中でも佐藤 優平の惜しいミドルシュートなど、追いつくチャンスは何度かあった。スコアレスドローに終わった前節の金沢戦でも浮き彫りになった「最後の崩しの部分」(永井 秀樹監督)という、指揮官の就任以来ずっとつきまとっている課題を克服していかなければ、この北九州戦の勝利はもちろんJ1昇格は見えてこない。
互いにポゼッションを志向し、ボールを失えばすぐ前線からのアグレッシブなプレスで奪い返すことでリズムを作るチーム同士。しかも、選手層がそれほど厚くないのも共通している。この連戦の中でどれだけ走れるかがカギだ。プレー強度では北九州に優位があるが、コンパクトな専用スタジアムでホームが濃く感じられる味の素フィールド西が丘での開催は、東京Vにとっては後押しになるはず。ひと月前の借りを返し、後半戦で巻き返しの足がかりとしたい。
[ 文:芥川 和久 ]