福岡は絶好調。前節の栃木戦を福満 隆貴のFK一発でモノにしてクラブタイ記録となる8連勝(2004年と15年に記録)を達成。連勝のスタート地点である明治安田J2第17節・山口戦終了時に14位だった順位を3位まで上げた現在の勢いはリーグ随一。しかも、『11連戦』という超過密日程の中、選手をうまく入れ替えながら達成したという意味でもこの8連勝の価値は高い。その実現はチームに一体感がなければ不可能であり、それによって長谷部 茂利監督がよく言う「同じ絵を描く」ことが攻守で実現可能になったというのも好調の要因だ。
一方の北九州はJ3からの昇格組でありながら第7節から第15節までの9連勝でクラブ記録を大きく更新(過去最多は5連勝)すると同時に、J2における九州勢最多連勝記録『8』の更新も果たし、クラブとしては初めてJ2の首位に立った。しかし第21節の水戸戦に続き第22節・東京V戦にも敗れると2位へ後退。前節の町田戦を1-1で引き分けて連敗を止めたものの、一時の勢いが失われていることは事実。10得点を挙げて得点ランク2位タイにつけるディサロ 燦シルヴァーノがケガで2試合を欠場、さらに前節で4回目の警告を受けた髙橋 大悟が今節は出場停止と、特に攻撃面での選手構成に小林 伸二監督も頭を悩ます状態となっている。
現在のチーム状況からすれば福岡に分がありそうだが、それですべてが決まるわけではないのがダービーの面白さ。今季一度目の対戦となった開幕戦で、0-1で敗れた北九州のリベンジに懸ける思いを考慮すればなおさらのこと。さて、福岡がクラブ連勝新記録を打ち立てるのか、それとも北九州がそれを阻止して2位の座を守るのか。絶対に見逃してはいけない一戦となる。
[ 文:島田 徹 ]


