得点はセットプレーからの1点だったが、内容は充実したものだった。特に前線からボールを奪いにいく自分たちの強みをしっかりと出せたことが大きい。「常に相手に心の余裕を与えないようにしよう、ヴェルディさんの良さを出させないようにしようという意識をすごく持ってくれた」と有馬 賢二監督が振り返っているとおり、前半から相手に圧力を掛けていった選手たちが、後半はさらに勢いを増して敵陣へ入っていく力強さを見せた。
徳島も前節、“四国ダービー”を制して5連戦のスタートを切っている。前回対戦では3点のリードをひっくり返されてしまった相手に対して、「すごく良い試合ができたと思います」とリカルド ロドリゲス監督も振り返る90分だった。前半に垣田 裕暉の得点で先制し、後半に追加点を奪ってリードを広げ、相手の反撃をしっかりと封じて2-0の完勝を収めている。
9試合負けなしで首位を走る徳島はとても充実したチーム状態だ。無敗の9試合は4点しか与えておらず、一度も複数失点を喫していない安定感のある試合運びを続けている。福岡と並んでリーグで最も失点の少ない徳島は、12試合連続でゴールネットを揺らしているリーグで2番目に得点の多いチームでもある。
もっとも、13試合前に徳島を無失点に抑えたのが岡山だった。鳴門大塚での一戦は0-0に終わっており、岡山にとっては苦手意識のない相手。ここ5試合は3勝1分1敗とチーム状態が上向いている岡山は、積極果敢に首位へ襲いかかっていく姿を見せてくれるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
