栃木は前節、アウェイで東京Vと対戦。持ち前のハイプレスで90分間止まることなく圧力を掛ける中、一進一退の攻防を見せたが、スコアレスドローに終わった。
東京Vの巧みなパス回しに対して一歩も引かず、前で奪い切ってショートカウンターを放つシーンが何度もあった。「少しずつ選手たちが共有するものがピッチにも見えてきている。あとはどうやってゴールネットを揺らすのか」(田坂 和昭監督)。ラストの精度について依然として課題は残るが、チャンス以上の決定機と言えるシーンを作れており、5試合連続でゴールを奪えていないものの、いつゴールが生まれてもおかしくない状態にはある。
他方、守備については堅調な状態を保てており、ハイプレスの連動した守備に加え、プレスをかいくぐられたあとに帰陣するスピードも速く、また、前節は相手に自陣の奥深くを取られてピンチを招いても、最後のクロス対応に強固で集中した守備を見せられており、無失点ベースの戦いはできている。今節は東京Vと同様にボール保持にこだわる琉球が相手となるだけに、前節の戦いでつかんだ感触をそのままぶつけることで得られるメリットはありそうだ。その中でいかに6試合ぶりとなるゴールを奪うかに注目したい。
一方の琉球は前節、ホームに松本を迎え、11本のシュートを浴びせて2ゴールを奪うと、守備も9試合ぶりとなる無失点ゲームを演じた。
65分に目の覚めるような豪快なミドルシュートを突き刺した上里 一将は「毎試合毎試合勝たなければいけないんですけど、いろんな状況の中で勝つことができ、一歩前に進めたかなと思います」と振り返った。樋口 靖洋監督も「前節見せられなかったアグレッシブな姿勢を前半スタートから非常に表現してくれた」とコメント。なかなか結果がつかめない中での6試合ぶりの勝利は、チームを一歩前進させる快勝劇となった。今節はハイプレスを持ち味とする栃木をいかにはがすことができるか。前節の勝利の感触をピッチに表現できるか。
[ 文:鈴木 康浩 ]