福岡は前節でリーグ最多得点を誇る水戸の攻撃力を抑えて、得意のウノゼロで勝点3をゲット。連敗を回避して首位・徳島と同勝点の2位をキープした。その水戸戦でともに負傷により長く戦線を離脱していたカルロス グティエレスと重廣 卓也が先発出場で復帰、まずまずのプレーを披露した。2人が今節で先発するかは微妙だが、それぞれのポジションにつく選手への良い刺激になり、またメンバー構成上で生まれる余裕は今節に良い影響をもたらすだろう。
一方の松本はここ4試合を2勝2分の負けなしと安定した戦いぶりを披露。前節の栃木戦はスコアレスドローで終えたが、栃木のインテンシティーの高いサッカーに真っ向からぶつかり、得点を許さなかった粘り強さは本物と言っていいだろう。
福岡はここまでリーグ最少の22失点だが、松本も柴田 峡監督が指揮を執るようになった明治安田J2第22節以降の守備力は大きく改善された。柴田監督就任後、前節までの10試合の失点数は『9』。1試合平均あたりでの換算でいうと、第21節までの『1.6』に対して『0.9』と大幅に改善しており、長く松本の代名詞になっていた堅守復活への兆しと言える。
今節、それぞれの守備力も見どころになるが、逆にその堅守をいかに崩していくのか、その攻撃手段、工夫に大きく興味がひかれるところ。福岡は攻撃面での多彩さが増してきているし、松本はカウンターに鋭さが増している。堅守の両チームの対戦だけに1点の重みはいつもより増すことになる。果たしてどんなゴールを目にするのか。
ちなみに前回対戦は真夏の第12節で、90+4分の塚川 孝輝の決勝ゴールにより松本が勝利を収めている。
[ 文:島田 徹 ]


