新潟は7試合負けなし。前節・磐田戦は1-1で終えたが、4位から5位へと順位を下げ、J1昇格圏との勝点差が『12』に広がった。ただ、残り9試合の目標は変わらない。「昇格したいのはチームの総意。次の試合、全力を尽くすのがサッカー選手としての務め」(鄭 大世)と今節に集中するのみだ。
アルベルト監督が掲げる『ボールを愛するサッカー』は、GKからのビルドアップが基本にあるが、リーグ後半は相手陣内で奪って攻撃を繰り返す、よりアグレッシブなスタイルへ進化した。押し込んだ流れで獲得したセットプレーからの得点も武器となっている。
懸念材料は、ハイプレスを行う上で力を発揮していた福田 晃斗とロメロ フランク、新井 直人ら中心選手の相次ぐ負傷だ。限られた戦力をどう生かすか。堀米 悠斗や早川 史哉らユーティリティーな選手の力がどこで生かされるか、指揮官の采配に注目したい。
千葉は前節・松本戦に3-2で勝利した。前々節・山形戦で5失点の大敗を喫したあと、「もう一度ハードワークから始めましょう」(尹 晶煥監督)と原点に立ち返り、今季初めての逆転勝利を収めた。
アディショナルタイムに決勝点を決めたのは川又 堅碁。71分からピッチに立つとクロスにヘディングで合わせ、10試合ぶりの出場でFWの仕事を成し遂げた。今節は自身がプロになった新潟との対戦。今季、古巣の岡山や地元の愛媛など、因縁あるチームとの対戦では結果を出しているだけに、新潟は勢いに乗らせない対応をしたい。新潟加入の同期・舞行龍ジェームズとのマッチアップも見どころだ。
このカードの前回対戦は3-1で新潟が勝利している。新潟がほぼ主導権を握り圧倒した形だが、アグレッシブさを取り戻した千葉を相手に、同じようにはいかないだろう。
ただ、新潟にとってはJ1昇格戦線に食らいつくために重要な一戦。ホームの力を借りて、勝利のみを目指す。
[ 文:野本 桂子 ]

