北九州は前節の愛媛戦を3-1でモノにして、明治安田J2第19節・新潟戦以来、約2カ月ぶりとなるホーム勝利を挙げた。愛媛戦を前に「ここから10連勝すれば勝点を(昇格の可能性がある)『80』にまで伸ばすことができる」と口にする小林 伸二監督の下、J1昇格の可能性にかけるチームの士気はまったく衰えていない。その愛媛戦では加藤 弘堅と針谷 岳晃が初めてボランチでコンビを組んだが、ビルドアップ時のボールの流れに変化が加わったことで愛媛のプレスを比較的簡単にかわすことができた。また第2節・長崎戦以来の組み合わせとなった村松 航太(23歳)と生駒 仁(21歳)の若いCBコンビは、終盤にCKから1点を失ったものの、全体的には安定した守備を披露。勝利とは別にチームにはずみをつける要素もあり、ホーム連勝も期待できそうだ。
一方の栃木は前節で首位の徳島に0-2と、第26節の山形戦以来となる敗戦を喫した。しかし、持ち前のプレスからのカウンターが機能する場面もあり、田坂 和昭監督は決して下を向くような内容ではなかったとの認識を持っているようだ。第27節から第32節まで6戦負けなし(3勝3分)の戦績を残したエネルギーは衰えていないと見ていいだろう。
90分継続可能なプレス、非常にスピーディーな攻守の切り替えと共通点が多い両チームだけに、目まぐるしい展開が予想される。そんなハイテンションなプレーの連続の中で、いかにミスを少なくできるか、ミスのリカバリーをいかに素早く行えるか、またそのための集中力を持続できるか、そんなところが勝負を分けるポイントになるのではないか。いずれにしても見る側にも集中力が求められるような緊迫感のあるゲームになるはずだ。
[ 文:島田 徹 ]


