山口戦で今季13度目のウノゼロ勝利を収めた福岡の守備は連動性と、前に出る、引いて守るの状況判断における意思統一が一層高まっている状況ではある。ただ、長谷部 茂利監督は「山形さんは良いつなぎをするので、簡単にゴール前に入られないようにしないといけない」と気を引き締めている。その上で「山形さんの攻撃をいかに封じるかというところに力を使いながらも、そこで終わりではなく、いかに先制点を取るかが大事。つまり、いつもどおり、全開というか、最初から点数を取り、最初から一生懸命に守るというスタンスで臨みたい」とコメント。
一方の山形は、前節が首位チーム、今節が2位・福岡との対戦となる。徳島戦での敗戦で2位・福岡との勝点差が20ポイントに広がりJ1昇格の可能性が低くなったが、上位チームを倒すというモチベーションは高いはず。その上で徳島戦の反省を生かすことができれば勝利が近づけるのでは。リーグ2位の得点力を誇る徳島を後半は自陣にクギづけにした自分たちの攻撃力に自信を持った上で、引いた徳島の守備陣形を崩し切れなかった理由の分析とそこから得る対策は、福岡の堅守を崩すための良いヒントになるはずだ。
それぞれの特徴をどう出していくのか、またそこをどう消していくのかという点に特に興味を引かれる一戦だが、選手に焦点を当てるとすれば、10月まで山形に在籍した山岸 祐也と昨季福岡に所属した前川 大河の2人には注目したい。それぞれが古巣を相手にいつも以上に気合いが入るはずで、そのメンタルをプレーとしてどう表現していくのかも見どころの1つとなる。
なお、明治安田J2第18節の前回対戦は遠野 大弥が後半序盤に挙げたゴールで福岡がウノゼロ勝利を収めている。
[ 文:島田 徹 ]


