ただ、東京Vにとってプラスばかりでは終わらなかった。大卒ルーキーとして途中出場が多いながらも今季6得点、前節では先発出場して先制点を挙げた山下 諒也が4回目の警告を受けて今節は出場停止となる。また、このところフリーマンとして機能し、前節は追加点も挙げた端戸 仁が負傷交代。同ポジションで期待されていたレアンドロは開幕戦に出場したのみで調整が続き、20日に現役引退と契約解除を発表。大久保 嘉人も10月末から再び戦列を離れている。
前線で重要な役割を果たすフリーマンに入るのは、井上 潮音か森田 晃樹か。本職は中盤のパサーである彼らは端戸とはキャラクターが違い、攻撃は微調整を迫られそうだ。
一方の山口は前節、福岡に0-1で敗れ、最下位に沈んだまま。これで0-1の敗戦が3試合続き、明治安田J2第28節から7戦勝ちなし(1分6敗)。「非常にメンタル的に厳しい試合が続いているが、必ずこのサッカーで勝てる時期が来ると思っているので、上を向いて頑張りたい」と試合後に霜田 正浩監督は語った。
実は東京Vとの前回対戦でも、山口は7戦勝ちなし(2分5敗)の状況で最下位にあった。その試合で9位の東京Vを破った山口は続く千葉戦でも勝利してチームを上向かせている。その再現を狙っているだろう。もちろん東京Vにとってもシーズンダブルを食らうわけにはいかない。リーグ後半戦に入っての東京Vは、前半戦で負けた相手との戦績は4勝1敗と、リベンジマッチには強さを見せている。
もう1つ注目は、このところ安在 和樹が山口の左SBとして出場機会を増やしていることだ。東京Vで2017年までプレーし、鳥栖に移籍後の今季は山口に期限付き移籍し、前回対戦時はメンバー外だった。3年ぶりに緑の味スタに戻ってくるアカデミー産レフティーとの再会を楽しみにしている東京Vサポーターも多いに違いない。
[ 文:芥川 和久 ]
