前節、金沢に0-2で敗れた琉球。前半に決定機は作れたものの決め切れず、あらためて先制点の重要性をかみしめる結果となった。特に1失点目はスローインからで、複数の選手がボールウォッチャーになったことでギャップが生まれ、そこを突かれてのものだった。「そこは本当に一声かければいいところ。コミュニケーションでギャップを作らせないという意識を持てていれば解決できる」(樋口 靖洋監督)と、意思伝達の不一致が生じたことで裏を取られての失点だった。2失点目も「誰がボールに行くのか、誰がマークについていくのかというところで中途半端になってしまった」(沼田 圭悟)ことで生まれた。この試合はコンパクトにゾーンを作って集中した守備を見せていただけに、一瞬の判断が問われるところでの齟齬が失点につながるケースもあるとなれば、オン・ザ・ピッチでいかに声かけし、修正できるかというところも観点となるだろう。
一方の岡山は前節、福岡と対戦し1-1で引き分けた。セカンドボールの拾い合いで「負けていたら勝負にならない」と有馬 賢二監督。今節も各ポジションで演じられる1対1のバトルにおいて、両者が追求するデュエルを制することが主導権争いで有利に傾きそうだ。
前回対戦は8月の第9節で、岡山の三村 真が先制点を挙げるも、上里 一将と阿部 拓馬のゴールで琉球が逆転勝ちを収めている。昨季まで琉球でプレーした徳元 悠平、上門 知樹が地元である沖縄で前回対戦のリベンジを果たせるか。それとも「的を絞らせないトク(徳元)と一発のある(上門)知樹が立つ左サイドが起点となっている」と感じている風間 宏矢らが立つ右サイドで、相手を上回る攻撃姿勢を見せられるか。勝利を手繰り寄せる複数得点を求め、アグレッシブなスタイル同士がぶつかり合う。
[ 文:仲本 兼進 ]
