「今年は本当にいろんなことがあった異例のシーズンの中でも、僕らを応援してくれて雰囲気を作ってくれた。支えてくれた方々のためにも良い形で締めくくりたい」。樋口 靖洋監督は最終節に向けて、勝利で恩返ししたいと意気込んだ。
前節、水戸に2-0で勝利を収めた琉球。相手に支配される時間帯はあったものの、守備の一体感が粘り強さを生み出すと、攻守の切り替えを鮮明に相手の裏を突くパス交換で動かす。河合 秀人と池田 廉のゴールが生まれ、昨季を超える勝点50を達成した。2連勝とともに2試合連続無失点を果たしており、「ここにきて積み上げてきたことが表現できるようなってきた」と指揮官は手ごたえをつかんでいる。
迎える最終節。琉球はホームに町田を迎える。町田は前節で磐田と対戦し、幸先よく2点を奪うもその後に3失点を喫して敗戦。3連勝とはならなかった。ただランコ ポポヴィッチ監督は「ボールを奪ってからゴールに向かうという迫力を出せていた」と攻撃を評価。好感触を得て最終節へと臨む。
その町田に琉球は前回対戦で2-4で敗れている。「勢いに乗せたら自分たちをはるかにしのぐ攻撃力を持っているチーム。相手に自由を与えず、序盤に主導権を譲らないようにしたい」と李 栄直。「前線にシュートがうまい選手がいる印象」と話す田口 潤人は横浜FMユースの後輩で、磐田戦でもゴールを決めた吉尾 海夏に警戒心を強める。
上質な攻撃を示すチーム同士のせめぎ合いが想定される中、「勝つことで見に来てくれるサポーターの方々の心が晴れるよう、勇気を与えるような試合ができるよう頑張ります」と琉球のキャプテン・上里 一将は最終節を勝利で終えるべく気持ちを高める。
[ 文:仲本 兼進 ]
