北九州は新潟に1-4で敗れたが、4失点のうち3失点が左サイドからのクロスによるものだった。攻撃的に高い位置を取るSBの背後のスペースを突かれることは承知しており、CBがうまくスライドして対応すること、またそこにボールを蹴らせない、運ばせないようにするため、連動性と強度のあるプレスを掛けることが約束事だが、新潟戦ではそこに緩みと甘さが出た。
水戸は序盤で先制しながら大宮に2点を許して逆転負け。秋葉 忠宏監督が試合後に「ミドルを刺されたり、クロス対応が不十分だった」と振り返ったように、ボールへの寄せのスピードと強度、ゴール前のポジショニングといった守備に求める基本事項の徹底が今節のテーマに挙がる。
攻撃的に戦うための守備、という観点でどこまでの修正が図られ、ピッチ上で表現できるかが勝負のポイントの1つになりそうだが、攻撃面に目を向けると、それぞれが武器とするハイプレスをいかにかいくぐってボールを前に運べるかが大事になるだろう。そこに関しては、ともに初戦である程度の手ごたえを感じているはずなので、それをより精度高く、より長く続けるためのチャレンジをこのゲームですることになる。
北九州は昨季18得点を挙げたディサロ 燦シルヴァーノが清水へ、水戸は15ゴールの山口 一真が松本へ移籍。ともに昨季のチーム得点王が抜けた状態で今季に臨んでいる。ポスト・ディサロ、ポスト・山口が誰になるのか、という視点で見るのも面白いかもしれない。
[ 文:島田 徹 ]


