前節・磐田戦で初陣を飾った琉球。開始1分に池田 廉が一撃必中でゴールネットを揺らせば、その後は相手に20本のシュートを打たれたものの、GK田口 潤人を中心としたDF陣が水際で防ぐシーンを見せるなど集中を高めた守備意識が功を奏した。「こういうサッカーができるのも今年のわれわれの特長」と樋口 靖洋監督。2年間かけて積み上げた攻撃姿勢を維持しながら、粘り強い守備もできることを開幕戦からアピールした。
ただ、勝利したもののシュート4本に終わったことは課題である。自陣からのカウンターに移る際、受け手にボールがうまく収まらずチャンスを逸する場面が多くあった。相手のマーキングのうまさもあったが、前に運ぶ形を作らなければゴールまでは遠い。それでも「何度か狙いどおりショートカウンターはできていた」(清武 功暉)と、強い推進力でアクションを仕掛ける姿勢も見せていた。より連係を深め、正確なボールコントロールから敵陣への進入回数を増やしたいところだ。
対する山口は前節、ホームで松本と対戦。渡邉 晋新監督の下、横浜FCから加入のボランチ・佐藤 謙介がタクトを振って攻守の切り替えを鮮明にしたが、スコアは動かなかった。それでも「われわれの狙っているところを多少はお見せすることができた」と試合後に語った指揮官は、手ごたえをつかんでいる様子だ。
戦術を深める琉球と新風を吹き込む山口の一戦は6日、琉球のホームであるタピック県総ひやごんスタジアムで行われる。
[ 文:仲本 兼進 ]
