開幕戦は相模原の堅守に苦しめられたが、残り10分を切ってからの2ゴールで勝負を決めた。守備に人数を割く相手からセットプレーとミドルシュートで得点を奪い切った展開には、曺 貴裁監督も「選手全員の思いがあの2点に乗った」と納得の表情を見せる。
ただし、相手を崩してのゴールが生まれなかった点には物足りなさも残る。「中を見ないでクロスを上げたり、中へ入る選手も思い切ってスピードを上げたり、そういう部分はまだ足りない」(松田 天馬)。敵陣に人数をかけてハイテンポでボールを運んでいくのが今季の京都のスタイルだが、その最終局面で必要なのがもう一段階のスピードアップ。連勝発進を期待するホームのファン・サポーターの前で、理想的な崩しからのゴールを披露したいところだ。
一方、山口と戦った松本の開幕戦は互いに譲らず0-0のドロー。柴田 峡監督は「収まるべきところに収まらなかった」攻撃面を課題視する。鈴木 国友、ルカオ、田中 パウロ淳一らが新戦力として加わり、アタッカーに豊富なタレントがそろう松本。そのタレントを生かす攻撃の精度を開幕戦からどれだけ高められたのかが、今季初勝利を手にするためのカギとなりそうだ。
開幕前の下馬評では、曺 貴裁監督就任で話題を集める京都が一歩リードしていたが、過去のリーグ戦対戦成績では松本が6勝7分1敗と圧倒している。その相性の良し悪しがピッチに表れるのかも注目してみたい。
[ 文:川瀬 太補 ]

