最後に両チームが公式戦を戦ったのは2015年の明治安田J3でのこと。いまの相模原に6年以上在籍している選手はおらず、当時のダービーを戦った選手はいない。だが、両クラブに選手として在籍した相模原の渡辺 彰宏GKコーチは「隣の町なので、『絶対に負けられない』という何かをベンチやスタジアムだったり、フロントもそうですが、僕個人としても意識しています。境川を挟んでどっちが強いのかという勝負なので負けたくない」と語る。
相模原がJ2昇格を果たし、6年ぶりに迎えるダービーマッチ。「町田は昇格してもう6年経ちますが、ウチは上がったばかり。差が開いていて、(連敗中と)流れは良くないですが、自分たちはチャレンジャーなので胸を借りるつもりでドンとぶつかっていきたい」(渡辺GKコーチ)。
町田の直近2試合は1勝1敗。持ち前のプレスとカウンターを武器にこの試合を制し、勝星を多く挙げて連戦を終え、今後の勢いへとつなげたいところだろう。しかし、それは相模原も当然同じこと。連戦最後のゲーム、ホームでのダービーを勝って締めくくることができれば、悪い流れを払しょくし良い流れに持っていけるかもしれない。
また、相模原の三浦 文丈監督はこのダービーを「育てていきたい」と話す。さらに「ギオンがスポンサーをしているスタジアムを本拠地にする“ギオンダービー”でもありますし、もっと言えばIT系企業が入っている同士の戦い。面白い構図になっていると思う」と、隣町同士のダービーの枠に収まらない。
今節から相模原は開始前のスタジアムでの演出を刷新。オリジナルグルメや限定グッズの販売、ゲート装飾などのリニューアルが施されるそうだ。クラブの盛り上げに応えるためにも、このダービーマッチは負けられない。J2での初対戦になるこの試合、熱い戦いが繰り広げられることを期待したい。
[ 文:舞野 隼大 ]
