2試合連続の引き分けで8試合勝利がない山口に対し、秋田は3試合負けなしで直近の5試合を2勝2分1敗と順調に勝点を積み上げている。今季初めてJ2を戦う秋田だが、“超ハードワーク”の戦いぶりは堂々としたもので、全チームが苦戦を強いられている。
両者の前回対戦は5月19日の明治安田J2第15節。秋田が後半に退場者を出して、数的有利になった山口が84分にセットプレーから先制したが、そこから秋田の怒とうの反撃をしのぎ切れず、90+4分に同点に追いつかれて引き分けに終わった。
その試合で山口は序盤に田中 陸が脳震盪の疑いで交代し、終盤には渡部 博文がゴールを決めた直後の鼻骨骨折で交代を余儀なくされた。GKの関 憲太郎も顔面に裂傷を負うなど、秋田の体を張ったプレーに苦しめられ、試合後に渡邉 晋監督は「われわれはクリーンにファイトした」と声を荒らげた。
今回の対戦も、秋田は激しくプレーしてくるはずだ。ボールを前方に大きく蹴り、それを全員で愚直に奪いに行き、手数をかけずにゴールを目指してくるだろう。山口としては前がかりになった秋田の背後を冷静に突きながら、勝機を見いだしたいところだ。
山口の最終ラインを統率する渡部は「ホームなので勝たないといけない。相手にやらせないためにも、相手より走ったり、攻守を切り替えたりというところで意地を見せないといけない」と話す。
暑い山口の夜、熱く激しい試合になりそうだ。
[ 文:田辺 久豊 ]


